Typefully (個人ブロガー向き)
概要
スレッド初心者におすすめなのが、Typefully。
https://typefully.com
TwitterそのままのUIで、実際のツイートをイメージしながら、長文スレッドを作成できます。
長文テキストをまるっと貼り付け、文字数を見ながら、テキストエディタの要領で編集します。

サイドバーには『Draft(下書き)』『Queue(予約投稿)』『Tweeted(送信済み)』の三項目があり、新たにスレッド作成する場合は、『+ New draft』をクリックして、新規の編集画面を立ち上げます。

ツイート済みも保存されるので、再利用する場合は、項目にカーソルを合わせて、矢印マーク(Share Draft)をクリックすると、『Draft』に移動し、リツイートが可能になります。
他に、… 『Delete(削除)』『Duplicate(複製)』、鳥マークをクリックすると、Twitter上で開くことができます。

Typefullyの凄い点は、『Tweeted(ツイート済み)』の投稿を削除する際、Twitter上からも自動削除してくれることです。
『Also delete on Twitter』(ツイッターからも削除しますか?)で、『Delete』を選択すれば、Twitter上から削除され、『Keep』を選べば、ツイート済みのリストから消えますが、Twitter上には残ります。
夜中に余計なことを書いてしまう人には便利ですね。

また文字数カウント機能が付いているので、規定の240文字数をオーバーすれば、それ以上、入力できなくなります。
送信もできません。

スレッドを延長する場合は、Cntr+Enterキーを押すか、エディタのメニューを使って、スレッドを増やしたり、移動したり、読みやすいように調整します。
『Add tweet below(下方にツイートを追加)』『Move up(ツイートを上に移動)』『Delete tweet (このツイートを部分削除する)』
Gifや画像挿入機能もあります。

基本的な機能は無料で使えます。
料金表
予約投稿、アナリティクス、ビデオの投稿、予約リツイート機能など、フル機能を使うには、月額8ドル~です。

総評
Typefullyには、長文スレッドを個人ブログとして公開する機能もあります。
当方は既に自身のサイトを持ってますし、重複するのもあれなので使ってませんが、個人ブログを持ってない人には実験的に使えるのではないでしょうか。
また開発者も、利用者の意見を取り入れて、画像編集機能や、スレッド入れ替え機能など、次々に機能追加してますので、将来が楽しみなツールです。
ただ、Twitterに限定している為、複数SNSを運営するビジネスアカウントには物足りないし、長文スレッドに特化したツールなので、ツイ廃には向かないと思います。
長文大好きな個人ブロガー向けのツールです。
・ 開発者が熱心(何度かメールでやり取りしたことがあります)
・ スレッドメーカーの中では一番使いやすい
・ 下書きはいくらでも保存できるので、思いついた時にメモ代わりになる
・ 順調に機能拡張しており、海外レビューも高評価が多い(ユーザー数は少ないが)
・ エディタの開発は進んでいるが、日本語入力で、少しもたつく時がある(気にならない程度)
・ 検索機能がない為、下書きやツイート済みの投稿を探すのが不便(いずれ実装されると思う)
・ FacebookやInstagramなどと連携はできない
・ 複数アカウントの管理は有料(利用できるが、一元管理は不可。いちいちログアウト / ログインが必要)
・ テキストの検索機能がない

Hypefury (複数アカウントに便利)
概要
Typefullyより、さらに高機能で、FacebookやInstagramとの連携も可能な『Hypefury』でも、無料でスレッド作成が可能です。

ブラウザの管理画面は下記の通りです。

基本のエディタ
絵文字、画像、ビデオ、文字数カウンタの他、カテゴリー(□)、お気に入り(☆)などのマークが可能です。
有料版であれば、自動リツイート、Facebook、Instagram、Linkedinなどの同時投稿が可能です。
スレッドを延長する場合は、(+) をクリックして、ツイート欄を増やします。
こちらはTypefullyのような自動整形はなく、手動で文章の長さをカスタマイズするする必要があります。

作成メニュー
サイドバーの作成メニューには、『Draft(下書き)』『Queue(予約投稿)』『Recurrent Posts(定期投稿)』があり、下書きから予約などを行うことができます。
スケジュール画面。日時など、細かな設定が可能です。

詳細設定
『Advanced(詳細設定)』では、次のような設定ができます。
Delay between Tweets (ツイートの遅延)
Enable Tweet Booster(短時間おいてリツイート)
Autoplug automatibcally add a follow up tweet ? (ツイートの人気が出たら、自動的にリツイート)
Share on Instagram (インスタグラムで共有)
Post on Facebook (Facebookに投稿)
Auto-DM (自動ダイレクトメール)
Set categories (カテゴリーの設定)

お気に入り
Evergreen Posts(お気に入り)は、自分の一押しのツイートや、反応が多かったツイートを保存して、何度でもリツイートする機能です。
アナリティクスでPV数やいいねの数を確認できるので、効果的にリツイートできます。

ツイートのスケジュール
スケジュール投稿も可能です。(無料版は2日先までしか予約できません)
Make your posting times more naural and less robotic (予約日時をより自然にする)を使えば、スケジュールのタイミングが分単位でアレンジされ、自然なツイートに見えます。

基本の設定
基本の設定も簡単です。(画像は一部です。他は、InstagramやFacebookなど連携の設定です)
個人はそこまで必要ないかもしれません。
法人で、密なツイートが必要な方には便利だと思います。
Long text splitting into a thread(長文を自動的にスレッド化する)
Composer(あなたのベストツイートを自動的に挿入する)
Email notification(メール通知)

料金表
料金の概要は次の通り。
無料版でも、下書きの保存などは無制限で、お気に入り機能なども使えるので、個人の長文ツイート管理には十分だと思います。(ただし、予約は2日先まで)
ビジネスで、複数アカウントを管理する場合も、月額15ドル~なら、まずまずリーズナブル。他はもっと高い。
月払いも可能なので、試しに一ヶ月だけ使ってみるのもいいですね。
無料お試し期間も7日間あります。
値段の詳細は Pricing(公式ページ)でご確認下さい。

総評
Typefullyに比べたら高機能ですが、単一アカウントには盛りすぎの所があるので、個人で利用するなら、TypefullyとHypefuryの中間ぐらいが一番便利です。
複数SNSを運営するビジネスアカウントには価値があると思います。
海外の比較サイトでは好感度が高いです。
・ スレッドが作成しやすい
・ 長文ツイートを無制限で下書き保存できるので、テキスト管理に便利
・ 無料版でもかなり便利
・ 無料版は、2日先までしか予約できない
・ 無料版は、履歴の管理も期間が限定されている
・ 履歴やキューの検索機能がない
OneUp (微妙な使い勝手)
概要
『OneUp』も、複数SNSアカウントの管理に適したマネジメントツールです。
長文スレッドにも対応しており、ツイートのカテゴリー分類など、細かな管理が可能です。

スレッドを作成するには、画面右上の『Create a post』から、『Schedule Twitter Threads(スレッドの予約投稿)』を選びます。

投稿エディタはこんな感じ。
(+)をクリックして、ツイート欄を追加します。
文字数カウンターも備わっているので、文字数オーバーすれば、どんどん拡張していきます。

ツイートが完成したら、『Post Now(今すぐツイート)』『Schedule options(予約投稿)』『Add to Drafts(下書き保存)』から操作を選びます。

カテゴリー分類
OneUpのメリットは、カテゴリー作成が容易で、下図のように分かりやすく色づけすることができます。
また各ツイートも、カテゴリー毎に管理できるので、目当てのツイートを探し出すのにとても便利です。

料金表
料金は、スターターが月額9ドル~で、リーズナブルです。
150個の予約可能なら、個人アカウントなら十分ではないでしょうか。

総評
OneUpも悪くはないですが、文字数オーバーした際、一からスレッドを作り直さないといけないので、煩わしいです。
TypefullyやHypefuryの場合、文字数がオーバーしたら、(+)をクリックして、単一ツイートから長文スレッドに切り替えが簡単ですが、OneUpの場合、単一ツイートを途中からスレッド化する機能はないので、下書きしている最中に文字数をオーバーしたら、もう一度、『Schedule Twitter Threads』から新規ツイートを作成して、やり直さないといけない。
これが非常に面倒くさいわけです。
なぜこんな仕様にしたのか謎。
それが気にならない人には、安くて、便利なサービスです。
無料で使う場合、かなり機能は限定されますが、下書きは無制限に保存できるので、メモ代わりに使ってもいいかもしれません。
・ エディタも使いやすく、カテゴリー分類が便利
・ 同様のサービスでは格安
・ 単一ツイートから長文スレッドの切り替えができない為、文字数をオーバーした際、二度手間になる。
・ 履歴やキューを検索する機能はない。
・ 送信済みのツイートからワンクリックでリツイートする機能はない(ツイートの複製を下書きとして保存)
Chirr App(練習用)
『Chirr App』も手軽なスレッドメーカーです。
無料で使用可能です。
概要
ログインしなくても、エディタを試すことができます。
サイドバーは無く、ブラウザ画面いっぱいに表示されるので、文字も読みやすく、文字数オーバーすれば、自動的に次のスレッドに展開する機能があります。
ただ、エディタの動作は野暮ったく、ガリガリ書くタイプの人には向いていません。

自動ナンバリング
Chirr Appでは、無料版でも、自動ナンバリング機能が使えます。
ツイートの前・後ろ、書式を設定することができます。
長いスレッドの場合、分かりやすいです。

料金表
このエディタで、この値段か・・と思うと、有料で使う気にはならないですね。
無料でも、積極的に使う気にはなれません。
たまにスレット投稿するなら、OKかもしれません。

Thread Creator(練習用)
『Thread Creator』もそこそこに整ったスレッドメーカーです。
ログインしなくても、エディタを試せるので、興味のある方はどうぞ。

料金表
こちらもなかなか強気な料金設定です。
これで月額9ドルなら、OneUpの方が長期的には使いやすいかも、です。

会員登録の仕方(Twitterのアプリ認証)
いずれのサービスも、新規会員の方法は同じです。
『Login』をクリックすると、自動的にTwitterのアプリ認証のページにジャンプします。
規約を読み、サービスとの接続を許可するなら、『連携アプリを認証』をクリックします。

あるいは、こんな画面。

連携が完了したら、次の画面が現れます。
認証を取り消す場合は、『アプリの許可を取り消す』をクリックします。

Twitterの設定画面からもアプリの解除が可能です。
『設定』→『セキュリティとアカウントアクセス』→『アプリとセッション』を開きます。

連携しているアプリの中から、該当のサービスを選んで、『アプリの許可を取り消す』をクリックすれば、連携は解消されます。

何をどうやっても一定数には嫌われる
世の中には、「長文スレッドがうざい」という人もあれば、私のように、「テキストの画像化や見づらい」と苦痛に感じる人もあり、何をどうやっても、一定数には嫌われるのが実状だと思います。
ある人が「画像化した方がPVが上がる」と言ったとしても、それはたまたま、その人のフォロワーが画像化に馴れているだけで、村から一歩外に出れば、苦手という人もたくさんあるんですね。
実際、英語圏のアカウントを見渡せば、テキストを画像化してる人など、ほとんどありません。(他人のツイートやニュース記事のスクショは有り)
それよりは、スレッド+ナンバリングですっきり見せている人が大半です。
海外圏にスレッドメーカーが多い所以です。
なので、どちらがいいかは、自分のフォロワーや属性から判断するのが一番だと思います。
「長文スレッドは嫌われる」という人もありますが、私の知ってるアカウントは、90個ぐらいのスレッドで海外のニュース記事や論文を紹介していますし、それを苦痛に感じたことは一度もありません。
むしろ、スレッド+ナンバリングで、スマートに見せているので、これを画像化されたら、逆にスルーすると思います。
日本の場合、特に小説アカウントに多いですが、画像化するよりは、1000文字ぐらいをスレッド+ナンバリングで見せて、「続きはカクヨムで」みたいにリンクで誘導するか、毎日、少しずつ分割して配信した方が、外部には分かりやすいと思います。
多分、小説アカ同志で、ぐるぐる見せ合っているので、「自分たちのやり方が絶対的に正しい」という思い込みから抜けられないのでしょうね。
いずれにせよ、何を、どのように見せても、嫌う人は一定数あるので、いろいろ試してみて、自分のフォロワーさんに苦痛にならない方法を見つけるのが一番だと思います。
「テキストの画像化なら読んでもらえる」と思い込み、ぎっしり文字が詰まった画像を一つのツイートに何枚も押し込んでも、多くの人には負担なだけでしょう。
最近では、四コマ漫画を開いて見るのも苦痛なので、ユーザーの大半は「クリックしない、拡大しない」が圧倒多数と思います。
そう考えれば、展開自由なスレッドの方が、負担は少ない気がします。(本当に好きな人は何十とあるスレッドでも開いて見るので)
補足
早い話、Twitterユーザーは「ヘッドライン」だけを求めていて、スマホの小さな画面で「文字ぎっしり」を読みたいとは思わないんですね。(たとえ画像であっても)
画像化するにしても、一度に読ませる文字の量は、1000文字ぐらい。
一日に何度も、何枚も、ツイートしないのがコツと思います。
よっぽど話が面白いなら別ですが (^_^;