この記事では、レンタルサーバー『mixhost』の WordPress Manager by Softaculous(自動インストールと管理ツール)を使って、テストサイトを構築する手順を紹介しています。
テストサイト作成の手順
前準備 : テスト用のサブドメイン、サブディレクトリを作成する
テストサイトを設置するためのサブドメイン、もしくは、サブディレクトリをあらかじめ作成しておきます。
作成したら、robots.txt をルートディレクトリに設置して、検索エンジンのクローラーを拒否します。
でないと、複製サイトがインデックス登録されて、本家のサイトに大きな影響が出ることがあります。
Disallow: /
WordPress Manager by Softaculousの使い方
cPanel(管理パネル)にログインし、WordPress Manager by Softaculous をクリックします。
コピーしたいドメインの情報パネルを開き、複製する場合は、『Clone』をクリックします。
- Clone (複製) ・・ コピーサイトを作成。
- Stagging (同期) ・・ テスト環境の変更を本サイトに反映します。分からない場合は使わないように。
- BackUp (バックアップ) ・・ バックアップファイルを作成します。
- Restore (復元) ・・ バックアップファイルからサイトを復元します。
- Remove (除去) ・・ Softaculous の管理画面からサイト情報を削除します(データは残る)
- Uninstall (アンインストール) ・・ 登録したWordPressを削除します(データベース、画像ファイル、全て)
コピー元のサイト情報を確認して、『インスターレションの複製』をクリックします。
複製するサイトのディレクトリとデータベースを設定
サイトのコピー先(ドメインとディレクトリ)とデータベースを設定します。
検索エンジンから隠す場合は、 Disable Search Engine Visibility (サーチエンジンへの登録を無効化する) にチェックを入れます。
WordPressの複製が開始されたら、作業が完全に完了するまで、そのまま待ちます。(個人サイトなら数十秒で完了します)
『インスターレションは正常に複製されました』のメッセージが出たら完了です。
テストサイトの作成後、すぐにやること
- プラグインを使って、テストサイトを隠す
- 有償プラグインやSEO系など、サイト表示に関するプラグインはオフにする
- テンプレートの色合いやサイトアイコンを変更する
プラグインを使って、テストサイトを隠す
念のため、プラグインを使って、テストサイトを外部の訪問者から隠します。
当サイトでは、『Hide Site』というプラグインを使っています。
重要な設定箇所は次の通りです。
Set Your Password (管理者用のパスワード)
Allow IP Addresses (Optional) (特定のIPのみ許可する)
Allow Admins? (サイトの特権管理者はアクセスフリーにする)
上記以外で、『AWEOS WP Lock』も簡単便利です。
こちらは、管理者権限のコントロール機能等はありません。有効化するだけです。
有償プラグインやSEO系など、サイト表示に関するプラグインはオフにする
本家サイトで使っているプラグイン設定もそのままコピーされるので、ライセンス制の有償プラグインや、XMLサイト作成、SEO系プラグインなどは、全てオフにするか、アンインストールします。
他にも、リダイレクト系や、コンタクトフォームなど、特に動作確認する必要がないものは、アンインストールしておくといいです。
テンプレートの色合いやサイトアイコンを変更する
テストサイトと本家サイトを取り違えないよう、テーマテンプレートの色合いを変えたり、サイトアイコンを変更すると、分かりやすいです。
私も以前、文章の変更が本家サイトにまったく反映されないので、おかしいと頭を抱えていたら、テストサイトを必死にリライトしていた経験があります。
意外と間違えやすいものです。
エックスサーバーからmixhostに乗り換えた理由
余談ですが、私がエックスサーバーからmixhostに乗り換えた、もう一つの理由は、WordPress管理機能と、ファイルマネージャー機能が充実しているからです。
エックスサーバーにも、サイトの複製機能はありますが、WordPress Manager by Softaculous ほど便利ではないし、必要な機能に辿り着くまで、何度もクリックしなければいけないのが面倒でした。
また、ファイルマネージャーも備わっていますが、cPanel のファイルマネージャーの方がはるかに使いやすく、時間の節約になります。
(ファイルの一括操作、圧縮ファイルの自動解凍、ブラウザでのファイル編集など)
エックスサーバーも非常に優秀なレンタルサーバーだと思いますが、あちこち、いじるのが好きな人には物足りないことも多く、私の場合、ファイルマネージャーの使い勝手が決め手になりました。
何となく、胡散臭いイメージがあるので、敬遠する人もあるかもしれませんが、思ったほど悪くないので、興味のある方は、お試しからどうぞ。
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