アウトラインプロセッサ『Scrivener』は、通常のタブエディタと異なり、複数のファイルを同一画面で管理、編集することはできません。
その代わり、『Collection』とういタブに似た機能があるので、テキスト(ノート)やフォルダが増えてきたら、Collection(コレクション)を使って、「中分類」のグループを作ります。
1. 長編の場合、一つの章や節にフォーカスしたコレクションを作成できる
2. コレクション内に限定したテキストデータをCSVやTXT形式で出力できる
3. 色分けして、タブエディタのように使える
たとえば、
第一章、第二章、第三章と増えてきた場合。
第一章だけ、独立して、Collectionを作ります。
Collecitonに含めたいフォルダの上で右クリックし、Add to Collection (コレクションに追加)を選択します。
すると、第一章だけ、一つのCollectionに分類されるので、そこにフォーカスして編集作業を進めます。
また、コレクション名の■を右クリックすると、色の選択が可能です。
オリジナルのカラーを作成したい場合は、「More..」からカラーパレットを開いて、任意の色を作成して下さい。
また、Collection に限定したテキストをエクスポートする場合は、該当のCollectionを開いた状態で、File → Export → Outliner Contents as CSVで出力します。
この場合、『第一章』の直下に含まれるサブフォルダ、テキスト(ノート)の全てが含まれます。
内容を確認したい場合は、エディタの表示を『アウトライナー』に切り替えます。
テキストの出力形式は、次の三種類から選べます。
Commma Separated Values (CSV) いわゆるExcel
Tab Separated Value (TSV)
Semi-Colon Separated Values (TXT)
アウトライナーについて、LabelやStatusなど、余計なデータを出力したくない場合は、Veiw → Outliner Column から、出力したい項目を選択し、次のオプションにチェックを入れます。
Only incude columns visible in outliner
現在のアウトライナーに表示されているカラムだけを出力する
ただし、Collection機能にも、一点、デメリットがあって、コレクションのボードの中では、フォルダ直下のサブフォルダやテキスト(ノート)を、同じCollectionエリアに全て表示することができない点です。
内容を確認する場合は、項目の上で右クリックして、Open → With All Subdocumnts → on Editor Corkboard、もしくは、 on Other Editor Corkboardから展開しないといけません。
アウトライナーやコルクボードから、新規テキストや新規サブフォルダの追加は可能です。
コレクションの分類は、章立て以外にも、キャラクター別、年代別など、いろんな分類が可能ですので、上手に使いこなせば、便利な機能です。
タブエディタに慣れている人には、少し違和感があるかもしれませんが、興味のある方はぜひ使ってみて下さい。