縦書きに最適『秀丸エディタ』の基本設定とメリット・デメリット

秀丸エディタ コメントの色付け 外観
記事について

縦書きに便利な『秀丸エディタ』の基本の設定とメリット・デメリットについて紹介しています。
これだけ設定すれば、すぐに使い始めることができます。
部分編集、ウィンドウ分割、コメントの色付けなど、付加機能も充実し、草稿の完成に便利です。

目次 🏃

秀丸エディタについて

秀丸エディタは、秀まるお氏(有限会社サイトー企画)が長年にわたって公開している老舗のシェアウェアです。

主力製品である『秀丸エディタ』をはじめ、『秀丸パブリッシャー』『秀丸メール』『秀丸ファイラーClassic』など、痒いところに手が届くソフトウェアを多数公開されており、ネット黎明期より、「エディタとえいば、秀丸エディタ」というほど信望のあるソフトウェアです。

筆者も長年使っていますが、現在も地道に更新されており、『縦書き』の出来るテキストエディタの中では、ダントツのクオリティです。

シェアウェアになりますが、サブスク全盛の現代において、永久ライセンス「4400円」というのは有り得ない安さです。

縦書きだけでなく、CSS、HTML、PHPなど、コードエディタについても幅広くサポートしていますので、興味のある方は気軽に試してみて下さい。

試用期間が過ぎると、自動的に、課金を促すメッセージが現れます。(私が購入した当時は試用期間=3ヶ月でした)

試用期間は全機能が無料で使えます。

https://hide.maruo.co.jp/software/hidemaru.html

秀丸エディタのメリットとデメリット

「縦書きエディタ」としての秀丸のメリットは次の通りです。
筆者も長年愛用しており、有料の価値はあります。
品質、お人柄、ともに信用が高いです。

  • アウトライン機能で見出し付きの文書作成が可能
  • 軽量で、容量の大きいファイルでもサクサク動く
  • メニュー、ショートカットキー、ファンクションキーなどを自由にカスタマイズできる
  • テキストが見やすい(行間・文字間・マージンも調整可)
  • ウィンドウ分割や部分編集で文書を俯瞰しやすく、編集が容易
  • 『秀丸パブリッシャー』と併用すれば、縦書きに適した印刷ができる
  • マクロを使えば、マーカーや定型句など機能を拡張できる
  • 現在も開発が続いており、開発者が信用できる(将来のWindowsアップデートにも対応)

テキストエディタならではの欠点もあります。
Wordや一太郎のように、体裁を整える機能は弱いので、草稿用ですね。

  • Wordや一太郎のような文字装飾は不可(コメントや強調業の色付け程度)
  • 一太郎のような校正機能や目次作成などの機能はない(見映え重視の書籍化には不向き)
  • 横書きのコードエディタが主目的なので、縦書き機能は二次的扱い
  • ルビや傍点も使えるが、マクロやコーディングの知識が必要
  • 縦書きの場合、フォントによっては、表示が崩れる

基本の設定

これだけ設定したら、すぐに使い始めることができます。

縦書き系の場合、画面の見映えで、筆運びも異なりますので、自分にとって快適な環境を作って下さい。

縦書き専用の設定

インストールしたら、メニューの『その他』→『ファイルタイプ別の設定』を開きます。

デフォルトは、横書きテキストエディタ(.txt)なので、縦書き専用の設定を作ると便利です。

メニューの『その他』→『ファイルタイプ別の設定』を開き、『設定のリスト』をクリックします。

秀丸エディタ ファイルタイプ別の設定

『ファイルタイプ別の設定のリスト』から『新規』を選んでクリック。

秀丸エディタ ファイルタイプの設定

『新規設定』で、新しい設定の名前を入力します。「縦書き」でも何でもOK。
コピー元は『共通』でも『現在の設定』でも、どちらでも構いません。(どのみち、全てカスタマイズするので)

秀丸エディタ ファイルタイプの設定

次に、右側のタブ『ファイルタイプ一覧』を開き、『変更』をクリックします。

『ファイルタイプに設定名の割り当て』で、通常は、.TXT(テキスト形式)を割り当てます。

秀丸エディタ ファイルタイプに設定名の割り当て

これで『縦書き』という名前の、専用の設定リストが作成されるので、縦書きに適した環境を作っていきます。

たとえば、横書きで作成したテキストファイルを秀丸エディタで読み込んだ際、設定のリストから『縦書き』を選択すれば、縦書き表示されます。

エディタを縦書き設定にする

エディタを縦書きで使う場合、『ファイルタイプ別の設定』→『体裁』→『詳細』を開き、『縦書き』にチェックを入れます。

秀丸エディタ ファイルタイプ別の設定 縦書き

さらに『詳細』をクリックして、『縦書きの詳細』を開き、エディタ上での記号の表示を設定します。

デフォルトで大丈夫ですが、「縦中横」を使用する場合は、チェックを入れて下さい。

秀丸エディタ 縦書きの詳細

横書き / 縦書きの切り替えは、メニュー『表示』→『縦書きモード』でも出来ます。

秀丸エディタ 縦書きモード

なお、「縦書き」にしたからといって、テキストファイルが改変されるわけではなく、縦書きモードで作成したテキストファイルは、他の横書きテキストエディタでも問題なく編集できます。

縦書き / 横書きは、エディタ上での表示形式の一つです。

フォントの設定

最初にフォントを設定します。

縦書きの場合、フォントによっては、記号がズレたり、微妙に崩れることがあるので、なるべくWindowsの基本フォントを使うようにしましょう。

秀丸エディタに限らず、Windowsアプリは、「縦書き」を考慮してないので、何を使っても、フォントは汚くなります。

NanaTerry エディタの設定

どうしても気になる場合は、『動作環境』→『表示/操作』→『文字の描画』で「3Dグラフィックアクセラレータによる文字の描画」で調整します。

高精度ディスプレイを使っていると、かなり見映えが違います。

また、フォントの見え方は、秀丸エディタに限ったものなので、印刷すれば、きれいに表示されます。

無料の拡張アプリケーション『秀丸パブリッシャー』を使えば、エディタで使っているフォントと印刷用のフォントを別個に指定して印刷することができます。

印刷に関しては、秀丸エディタで縦書き・段組で綺麗に印刷する方法 ~秀丸パブリッシャーの使い方を参照して下さい。

秀丸エディタ グラフィックアクセラレータ

秀丸エディタは、あくまで草稿を完成させる為のツールで、書籍化など、体裁を整えるには、一太郎かWordを使います。

体裁(テキストの表示)

テキストの表示の仕方をカスタマイズします。

折り返し

『折り返し』と『禁則処理』を設定します。

通常は「ウィンドウ幅に合わせる」。

原稿用紙を意識する場合は、『固定+文字数』がいいかもしれません。
ウィンドウに行番号を表示することで、文字数が把握しやすくなります。

秀丸エディタ 画面の見映え

『禁則処理の詳細』では、「追い出し」「追い出し+句読点のぶら下げ」「句読点のぶら下げのみ」を設定することができます。

秀丸エディタ 禁則処理

デザイン(文字色、記号の色など)

デザイン

『デザイン』では、カーソル行の文字色や記号の色などを設定することができます。

チェックを外せば、ウィンドウに表示されません。

秀丸エディタ デザインの設定

表示1

『マーク』で、改行や空白の表示の仕方を設定します。
まずはデフォルトで様子を見て、実際に使いながらカスタマイズするとよい。

秀丸エディタ 編集マークの設定

表示2

『ルーラー』『行番号表示』『カーソル行』の表示を設定します。

秀丸エディタ ルーラー インデント 設定

アウトライン(見出し)の設定

アウトライン(見出し)を設定します。

アウトラインの表示

アウトライン(見出し)の設定です。

エディタの横にアウトライン一覧を表示するには『アウトライン解析の枠』にチェックを入れます。

フォントは『フォントを指定』→『フォント』の詳細メニューで設定。

秀丸エディタ アウトライン枠の詳細設定

『アウトラインの動作環境』で、解析の枠の表示位置や、ドラッグ&ドロップ編集の許可、ダブルクリックで展開 / 折りたたみなどを指定します。

この設定は『動作環境』→『アウトライン』に相当するもので、ファイルタイプによらず、秀丸エディタに共通の設定です。

秀丸エディタ アウトラインの設定

アウトラインの設定

見出しとなる行を何で認識させるかを設定します。

一般的に 『.(ピリオド)』を使うことが多いと思います。

『追加』をクリックして、『ツリー表示項目の追加』を開きます。

秀丸エディタ

たとえば、『第一章 物語の始まり』という行を大見出し(アウトライン)に設定する場合。

.第一章 物語の始まり

のように、行頭にコンマを挿入すると、自動的に大見出しに設定されます。

「見出しの定義」で、『行頭の文字列』にチェックを入れ、文字列に『.(ピリオド)』。

右側のメニューで、『展開 / 折りたたみ状態』は「標準」もしくは「初期状態でツリーを折りたたみ」「展開したままで固定」

『表示範囲』で、文字列だけアウトライン解析の枠に表示する場合は、『ヒットした文字より後』を設定すると、「.(コンマ)」を含まない「第一章 物語の始まり」という文字列だけが表示されます。このあたりはお好みで。

秀丸エディタ ツリー表示項目の追加

同じ要領で、中見出し、小見出し・・と設定します。

アウトラインの表示の仕方も、馴れたら、自分の好きなようにカスタマイズすればOK。

ショートカットキーに登録

アウトライン解析の枠は、ショートカットキーに登録すると便利です。

メニュー『その他』→『キー割り当て』→検索「アウトライン」

秀丸エディタ

複数行コメントと強調表示

秀丸エディタにWordのような文字装飾機能はありませんが、コメントなど、ある程度、色付けすることはできます。

最初に、『デザイン』→『強調表示』を開き、『追加』をクリックします。

秀丸エディタ 強調表示

強調表示したい文字列を入力します。

たとえば、アウトライン(見出し)を強調表示したい場合、

文字列に、『.(ピリオド)』を入力し、『表示方法』で見映えを設定します。

他にも、『※』『#』『+』など、何でも使えます。単語でもOK。

秀丸エディタ 強調表示文字列の追加

次に『複数行コメント』を開き、色付けするルールを決めます。

秀丸エディタ 複数行コメントの設定

『強調表示文字列(複数行)の追加』で、「開始文字列」「終了文字列」を設定します。

下図は一例。『#』で囲んだ文字列を「コメント」として色づけします。(#これはコメントです#)

秀丸エディタ 強調表示文字列(複数行)の追加

定義の色付けは、『デザイン』から行います。

文字の色、背景の色、スタイル(太字、下線付きなど)が選べます。

秀丸エディタ 強調行の色付け

下図は一例です。

アウトラインの「大見出し」「中見出し」「小見出し」、コメント行を色づけしています。

秀丸エディタ コメントの色付け 外観

自動バックアップ

バックアップの作成と、保存先を指定します。

個人的には、バックアップ独自の拡張子を追加した方が整理しやすいです。

秀丸エディタ バックアップフォルダの設定

自動保存

自動保存の方法と保存先を設定します。

こまめに内容を比較する場合は、『同じフォルダに違う拡張しで自動保存する』が分かりやすいです。

秀丸エディタ 自動保存の設定

秀丸エディタで縦書きする場合、基本の設定は以上です。
他は、デフォルトで使い始めて、馴れてきたら、徐々にカスタマイズすればOK。

おわりに

元々、秀丸エディタは、コードエディターとして開発されたもので、縦書き機能は、後年に追加されたものです。(Windows8あたりから)

Wordや一太郎のようなワードプロセッサ機能はありませんが、『XMind』などで構築したプロットを文章化していく草稿の段階では、非常に使いやすいですし、無料エディタに比べて、動作も安定し、10万字越えの長文もらくらく処理するので、値段の価値があります。

部分編集、ウィンドウ分割、マーカーなど、プラスアルファの機能も使えば、文書の俯瞰もしやすくなりますので、興味のある方は、ぜひ試してみて下さい。

試用に会員登録などは必要ありません。

インストールして、一定の期間が過ぎたら、課金を促すメッセージが出る仕組みです。

開発者は、信頼のおけるプログラム職人です。(ネット黎明期からエディタ界隈に親しんでいるユーザーなら誰もが知ってる)

※ 公式サイト
https://hide.maruo.co.jp/software/hidemaru.html

秀丸エディタで草稿を作成した医療ファンタジー『TOWER』の概要はこちらです。
興味のある方はちょこっと覗いて下されば嬉しいです (*^^*ゞ
https://novel.onl/tower/about/

Kindleストア

ジャンルはSFですが古典的なスタイルの長編小説です。海外翻訳文学が好きな方に向いています。
サイトで気軽に試し読みできます。

📔 無料で読めるPDFサンプルはこちら

Notes of Life

自己肯定感を高めたければ、誰かの役に立つのが一番の近道です。 いきなり人の中に入るのが怖ければ、小さな鉢植えでいいので、大事に育ててみましょう。 自分みたいな人間でも必要とされていることが分かれば自尊心も高まり、自信に繋がります。

この記事を書いた人

MOKOのアバター MOKO 著者

作家・文芸愛好家。80年代サブカルチャーの大ファン。アニメから古典文学まで幅広く親しむ雑色系。科学と文芸が融合した新感覚のSF小説を手がけています。看護師として医療機関に勤務後、東欧に移住。石田朋子。
amazon著者ページ https://amzn.to/3btlNeX

TOP
目次 🏃
閉じる