診察室の死闘
アラル文字のソースコードとITシステムの再起動

翌朝。

スティンは朝食を食べる間もなく、『検査』と称して何処かに連れて行かれた。その後、診療所の職員がアドナの朝食を持ってきたが、アドナは一人分の食膳をじっと見つめながら、得も言われぬ恐怖に身を震わせた。

だが、どんなことがあっても、最後まで諦めないと約束した。あの夜のプレーと同じように、奇跡のジャンプショットで最後には勝利すると信じたい。

アドナは深呼吸すると、いつになく活力がみなぎっているのに気が付いた。男性ホルモンの影響か、それとも神の遺伝子か。夕べまで病み上がりでふらふらしていたのに、今は意識も清明として、身体の隅々まで細胞が息づいているように感じる。

アドナは食膳を引き寄せると、豆粉パンやビーガンハムの朝食を喉の奥に押し込むようにして食べた。ゆっくり朝食を楽しむ気分ではないが、いざとなれば体力が物を言う。サムソンほどの怪力はなくても、せめてエルメインと刺し違えるだけの気概は保ちたい。

午後九時を過ぎると、診療所の看護士が医療カートを押して訪室し、絆創膏を取り替えてくれた。彼等は本当に何も知らないらしく、普通にバイタルチェックを済ませると、空の食膳をもって速やかに退室した。

アドナは新しい患者衣に袖を通し、メディカル用のサンダルを履くと、胸の中で祈りを唱えながら時を待った。

そして、一時間後。

彼にも迎えが来て、三階南翼に向かう小型エレベーターに乗り込んだ。微かに膝が震えるが、そこにスティンも居る。生きるも一緒。死ぬ時も一緒。彼と一緒なら怖くない。

小型エレベーターが三階南翼に到着し、キャビンの扉が開くと、エルメインの助手二人が彼の腕をとり、素早く後ろ手に拘束帯をかけた。

「驚いた。いつからわたしは囚人になったんだ」

だが、二人の助手は問答無用で彼の肩を押すと、真っ直ぐエルメインの主診察室に向かった。

§

主寝室の電動式スライドドアが開き、にわかに目の前が明るくなると、アドナは異様な光景に息を呑んだ。

観察窓(マジツクミラー)のある壁際には長机が置かれ、二台の大型モニターとタワー型ハードウェア、その横にスティンのラップトップPCが並び、二人の若い男性のIT技師が控えている。モニターには数種のプログラムコードが表示されているが、スティンのラップトップは暗転したまま、技師の一人がせわしなくキーボードを叩いているが、スティンのラップトップは何の反応もない。

一方、処置台は反対側の壁際に寄せられ、足元にはメスやハンマーなど数種の医療器具が並んだ処置カートが置かれている。スティンは処置台に両手両足を固定され、顔などに外傷はないが、右肘の正中静脈には深々と点滴針が突き刺さり、いつでも薬物を注入できる状態にある。その傍らには白衣姿のヘクターが控え、クレンメを開くのを今か今かと待ち侘びていた。

アドナも後ろ手に拘束されたまま、エルメインの前に突き出され、キャスター付きの丸椅子に座らされた。

エルメインは彼の前髪を掴むと、夕べより血色のいい顔を興味深く眺め、「夕べは楽しかったかね?」と嬲るように言った。アドナがきっとエルメインを睨み付けると、エルメインは薄ら笑いを浮かべ、

「だから、言っただろう。わたしに協力すれば、男も助けて、女の身体にしてやると。なのにお前は拒否して、みすみす愛の殉教者になろうとしている。素直に二人で出頭し、設計図を復元すれば、こんな苦痛は味あわずに済んだのに」

「あんたに設計図を渡すぐらいなら、わたしも彼も潔く死を選ぶ。あんただって、もう数年もすれば寿命が尽きるんだ。いつまでも支配できると思うな。《天都》のまことの主はガーディアンであって、あんたじゃない。あんたなんか、塵ほどの価値もないクズ野郎さ」

エルメインは彼の頬を打ち、唇の端から血が滴った。

だが、アドナはひるむことなくエルメインを睨み付けると、

「あんたも終わりだ、エルメイン。この世に不老不死などありはしない。そんなものは幻想であり、生命に対する冒涜だ。幾多の命を弄んだつけは己の血で償うことになる。いつかケルビムの炎の剣で刺し貫かれ、地獄の業火で二度焼かれるがいい」

「なるほど、口の悪さも恋人好みか。男に作ったつもりが、中身は本当に女らしい。だが、正義の味方を気取るのもほどほどにすることだ。でないと、お前の恋人が地獄の苦しみを味わうぞ」

エルメインは彼の顎を掴んで彼の顔をスティンの方に向けると、

「拷問用のスペシャルカクテルだ。静脈に投与すると、薬液中の化学成分が血中のヘモグロビンと結びつき、酸素不足を引き起こす。数秒で意識を失えば楽だが、ゆっくり薬液を注入すれば、頭痛、錯乱、呼吸困難、中度の低酸素血症を引き起こす。死にそうになったら、たっぷり酸素を供給して、また一からやり直しだ。運がよければ痴呆ぐらいで済む。それが嫌なら、男に懇願しろ。設計図の復元に協力して、二人で幸せになると。設計図さえ手に入れば、これ以上、痛めつけることはない。二人仲よくVIPフロアに暮らして、夫婦の真似事でも楽しむといい」

ヘクターが点滴のクレンメに手をかけると、アドナは「やめて!」と叫んだ。だが、エルメインは再び彼の前髪を掴むと、

「ヘクターに言うんじゃない。男にお願いするんだ。設計図の復元に協力し、旧司令部への経路を示せと」

それでもアドナが口を閉ざしていると、ヘクターがクレンメを開き、薬液の注入を開始した。みるみるスティンの顔が青ざめ、呼吸が速くなる。吸っても、吸っても、全身に酸素が行き渡らないので、スティンの顔が苦痛にゆがみ、額に冷や汗がにじみ出た。

「お願い、やめて!」

「止めて欲しければ、設計図を復元しろ、今すぐに!」

アドナの泣き声とエルメインの怒号が響き渡る中、二人のIT技師は見えない、聞こえない振りで黙々と作業を続け、エルメインの二人の助手も茫然と部屋の隅に立ち尽くしている。

その中でヘクターだけがにやにや笑いながらクレンメを操作し、バイタルチェックのモニターを面白そうに眺めている。脈拍数が150近くまで跳ね上がり、スティンの手指がバタバタと振戦しだすと、ヘクターは一旦薬液をストップし、スティンの顔に酸素マスクを当てた。スティンの顔に血の気が戻り、バイタルサインも正常値に戻ると、エルメインは丸椅子ごとアドナの身体を引き摺り、アドナの顔をスティンの胸板に押しつけた。

「男に懇願しろ。設計図を復元して、二人で幸せになると」

「……」

「言わないか!」

再びヘクターがクレンメに手をかけると、アドナは涙に濡れた顔を上げ、

「スティン……こんなこと、わたしには耐えられない。わたしはどうすればいい? 君の苦しむ姿を見るくらいなら、いっそ死んでしまいたい……」

「君が懇願しても、俺は少しも困らないよ。奴らの望み通り、設計図を復元してやろう。そして、二人で幸せになろう」

「スティン……」

「生きると約束した。こんな所で実験動物みたいに、くたばったりしないと。俺を信じるか?」

アドナが涙ながらに頷くと、スティンも彼を力付けるように微笑んだ。

「じゃあ、とりあえず、俺のラップトップを起動しよう。音声入力でもいいか」

スティンが促すと、技師の一人が彼の胸元に音声入力用のマイクを取り付けた。スティンが早口で何かを囁くと、モニターの電源が入り、デスクトップ画面が現れた。黒背景に美しいDNAモデルが映し出され、『EZEKIEL』の立体ロゴが浮かび上がった。

「どうやって復元プログラムを起動するんだ」

「コマンドキーを押しながら、『EZEKIEL BUILD』と入力する。最初のウェルカム画面が表示されたら、ガイダンスに従って設計図を呼び出すだけだ」

一人がキーボードに向かい、言われた通りにキー入力すると、モニタ中央にウェルカム画面が表示された。エルメインも目を見張ったが、二人の技師はフリーズしたままだ。

「何をしている! 早く設計図を表示しろ!」

エルメインは罵声を浴びせたが、技師は「読めません……」と蚊の鳴くような声で答えた。

「何だと?!」

エルメインは大股でラップトップに歩み寄り、モニターを覗き込むと、「ううっ」と呻き声を上げた。ウェルカム画面に表示されているのは、英数字ではなくアラル語だ。ガイダンスのみならず、メニューも、コマンドも、何もかもがアラル語で表示されている。

「アラル人め!」

エルメインが怒りを露わにすると、スティンも鼻で笑い、

「分割ファイルがアラル語の文字変換ツールで処理されているなら、それを動かすオペレーションシステムの言語設定もアラル語に統一するのが基本だろう。まあ、安心しな。オペレーションシステムはタワーのITシステムと同じ『MATRIX』。ソースコードは英語表記だ。アラル語が読めれば、小学生でも復元プログラムは扱える。さあ、早く作業しろよ。ウェルカム画面にメニューと説明文が表示されているだろう。どうした、読めないのか?」

スティンが嫌みたっぷりにけしかけると、再びヘクターが点滴クレンメを開いた。滝のように薬液が滴下し、スティンもぐっと顔をしかめたが、「まあ、待て」とエルメインが制し、ヘクターもつまらなそうにクレンメを閉じた。

「低酸素血症で締め上げるより、情に訴えた方がよさそうだ」

エルメインが合図すると、天井吊り式の薄型モニターに別室の様子が映し出された。薄暗い部屋の床にパソコン機器が並び、真ん中に小柄な老人が座っている。いや、座っているのではなく、前屈みに倒れているのだ。頭から滝のように血を流して。

「殺したのか!」

スティンが叫ぶと、エルメインは口元を歪め、

「お前の爺も頑固で融通が利かん。言われた通りにコンピュータを起動したら、一瞬で初期化した。誰の入れ知恵かは明白だが、それにしても、長い間、よく存在を隠し通したものだ。もう死んだものと思っていた。通称『ガル』か。本名は確かゲオルギィといった。女房はアラル語に詳しいコーカサス系の宗教学者で、IT室にも出入りしていた。娘は十四歳で病死したことになっているが、まだ何処かに生きているのか? それとも倉庫係の女ネズミがそうなのか? お前の父親は誰だ? 生みの母は何所にいる?」

「……」

「まあいい。いいずれ分かることだ。ともかく設計図を復元しろ。でないと、今度はこいつの首を掻き切るぞ」

エルメインは左手でアドナの鼻と口を覆うと、アドナの耳の付け根をメスの切っ先で掠めた。アドナが呻くと、耳たぶから数滴の血が滴り落ちた。

「俺には分からない。なぜそうまで設計図を独り占めしたがる? 今さら設計図を手に入れたところで人類社会は元に戻らないし、タワーの貯蔵物資もあと十数年もすれば尽きる。どのみち滅びるのは明白なのに、支配や独占に何の意味がある?」

「説教はあの世に行ってからしろ。こいつが死んでもいいのか」

「彼を殺して、次はどうするんだ? どのみち俺は協力しないし、俺を殺せば、設計図も永久に失われる。もはや圏内でアラル語を理解する人間は皆無だろうし、翻訳ツールも存在しない。どうせその気にさせるなら、彼を自由にして、俺のことも丁重に扱えよ。それとも人を痛めつけると異様に興奮する根っからのサディストなのか。だとしたら、あんたの性癖こそビョーキだ。一度、遺伝子治療でも受けたらどうだ」

アドナが肩を揺すって笑うと、スティンも鼻先で笑い、

「土台、不老不死なんぞに憧れる人間は、自惚れが過ぎるのさ。自分は特別価値のある人間と思い込み、この世の何処かに、自分の為だけに特別に調合された霊薬が存在すると信じてる。またそんな妄執を利用して、金と名誉を得ようとする医者もたいがいだ。まだ藪医者の方が好感がもてる。藪医者は単なる不器用だが、不老不死を売り物にする医者は、人の弱みに付け込んで、そこらのペンペン草を霊薬と偽って売りつける、たちの悪い詐欺師だからな。なぜ知恵の実を口にしたアダムとイブが楽園から追放されたのか、今なら分かるような気がするよ。あんたみたいな人間が医療技術を手にすると、人の命を利用して金儲けするようになるからだ」

「そう考えるのは、君が若くて健康だからだ。死を恐れる者は、あと一日の命が手に入るなら、何を差し出しても惜しくないと思う。運と才能に恵まれ、高い地位にある者ほど、己の価値を認識し、一日でも長く生きたいと願う。わたしが守ろうとしているのは、そうした《特別な人々》だ。名も無い市民が百人死んでも、世の中は変わらないが、優れた指導者が一人死ねば、国は乱れ、万民が路頭に迷う。君ら凡人は認めたくないだろうが、この世には決して失われてはならない傑物が存在する。遺伝子治療も、ゲノム編集も、世を救う為の方策だよ」

「じゃあ、アドナはどうなるんだ? あんたらの野心の為に奇形に作られ、今も実験動物みたいに命を奪われようとしている。それも必要な犠牲だと言うのか」

「だから素直に設計図を差し出せば、アドナもお前も助けると言っている。君にも上級の要職を斡旋するし、アドナも今まで通り農園の仕事に専念する。身体もお前の好みに作り替え、上階の住まいで楽しく暮らせばいい。その申し出の何が気に入らない?」

「あんたが善良な執政者なら、俺も喜んで設計図の復元に協力しただろう。だが、あんたのやってることは尋常じゃない。平気でメスで切りつけるような人間をどうやって信用しろというんだ」

「だが、自分の身体の一部を失えば、そうも言っておれなくなるぞ。君は確かビリヤードの達人だったな。左手でキューを支えられなくなったら、さぞかし困るだろう」

「おい、待て……」

ヘクターは彼の左手を押さえつけると、医療用ハンマーを勢いよく振り下ろした。骨の砕ける音がして、スティンの叫び声が室内に響き渡ると、アドナはこれ以上堪えきれないように目を閉じ、エルメインのメス先に自ら首を差し出した。

「殺せ、エルメイン。今すぐわたしを殺せ。ビリヤードは彼の生き甲斐だった。生涯、彼が嘆き悲しむ姿を見るくらいなら、死んだ方がまし……死んだ方がましだよ」

「きゃあきゃあとうるさいオカマだ。実験用ウサギでも、もう少しおとなしくしているものだ。まあいい、お前が居ても居なくても、この男はごねるし、横で騒がれるのも目障りだ。もう十分に生きただろう。ここらで楽にしてやろう。喉笛を掻き切るか、頸動脈を一突きにするか。好きな方を選べ」

今度こそ本気でエルメインがアドナの喉元にメスを突き立てると、「まあ、待て」とスティンが苦しい息の下から制した。

「あんたは本当に何も知らないようだな。旧司令部への経路も、GEN MATRIXのマスターコンピュータの在り処も。そもそもITシステムの仕組みさえ、よく分かってないんじゃないか? だから前の最高管理者はわざとハードウェアリブートを引き起こし、設計図を分割したんだ。あんたが決して自力では復元できないことを見越してな。データの難読化にアラルの暗号術を取り入れたのは妙案だ。いんちきみたいなスクリーニングでアラルの血族を排斥したのもあんたなら、戦時下、アラル人の捕虜をVIPに売り渡し、臓器移植や児童売春の餌食にしたのもあんただ。あんたは医療者の看板を隠れ蓑に、ありとあらゆる非人道的罪に手を染め、大勢の人間を死に追いやった。それも不老不死などという、神をも恐れぬ妄執ゆえだ。その裏を知ったから、前の最高管理者もあんたにだけは渡すまいとアラルの秘術で対抗したのさ。名前は言わなくても分かるな。ヴィクトル・マジェフスキーと妻のエレナだ。《十二の頭脳》が《スリーパー》で絶命した時、エレナの遺体(ボディ)を何所へやった? それとも彼女はまだ死んでないのか?」

「何のことだ」

「俺が何も知らないと思うなよ。これ以上、拷問するなら、あんたも取り返しのつかない致命傷を負うぞ」

「だが、その前にこいつが死ぬぞ」

「その血はいずれ己の血で償うことになる。正義の裁きから逃れられると思うな。アラル人の怒りを思い知れ」

「いい度胸だ」

エルメインがメスを持ち直すと、アドナも目を閉じ、覚悟を決めた。メスの先端がぷすりと皮膚に突き刺さり、アドナの身体が激しく震えると、「おい、待て。やっぱり気が変わった」とスティンが哀れっぽく言った。

「わかった……降参だ。どうか彼を殺さないでくれ。設計図を復元するから、彼を離して、安全な場所に逃がして欲しい。彼が無事に友達の所に辿り着いたら、俺も復元作業に協力しよう」

「信用できんな」

「信用しろよ。今さら嘘をついたところで不利な状況は変わらない。下手に長引かせば、俺もアドナも体力が尽きて、いっそう復元が困難になるぞ」

「なら、拘束は解いてやろう。だが、下手な真似をすれば、二人仲よく死ぬことになるぞ」

エルメインがアドナの後ろ手の拘束を解くと、アドナは処置台に駆け寄り、スティンの身体をかき抱いた。スティンは彼の顔に頬を寄せると、「これが最後だ」と囁いた。

「今から起きることを、しっかり目に焼き付けておいてくれ。俺も君に出会えて幸運だった。生まれて初めて優しい気持ちになれた」

それから二人の技師に呼びかけた。

「もう一度、音声入力をする。俺が全てのコードを読み上げたら、Enterキーを押してくれ。終了の合図は『アンバー』だ」

アドナははっと顔を上げ、スティンの目を見つめた。

UAG(アンバー)。

タンパク質をコードする遺伝子の*11終止コドンだ。

スティンはアドナの目を見返し、ゆっくりと文字列を詠み上げた。発音は四種類。恐らくAGUCのアラル語読みだろう。暗誦は延々と続き、よくこれだけの文字列を間違いもせず暗記しているものだと感嘆する。

そして、百文字ほど読み上げたところで、スティンが大きく息をつき、「アンバー」と終了の合図を口にした。

技師の一人がスティンの指示通り、Enterキーを押した瞬間、室内が暗転し、空調が止まった。

空調だけではない。

モニター、医療機器、薬剤保冷庫、インターネット回線。電源という電源がすべてブラックアウトし、方々で悲鳴が上がった。

唯一、スティンのラップトップだけが内蔵電池で作動し続け、大量のソースコードが右から左に流れていく。

そして、十秒後。

突然、ソースコードが停止し、一つのメッセージが現れた。

《このシステムは六十秒後に自動的に再起動します。中止する場合は、管理者コードを入力して下さい》

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石田 朋子

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