音楽と子供の想像力が出会う時 サン=サーンス『動物の謝肉祭』(レナード・バーンスタイン)

サン=サーンス 組曲『動物の謝肉祭』 レナード・バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団
記事について

愛らしい動物を名曲アレンジで綴る組曲『動物の謝肉祭』の魅力をSpotifyとYouTubeで紹介。ナレーション入りのバーンスタイン盤は子供向けシンフォニーとしてもおすすめ。サン=サーンスの代表曲『死の舞踏』『白鳥』をシャルル・デュトワ指揮 モントリオール管弦楽団のCDより紹介しています。

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組曲『動物の謝肉祭』について

組曲『動物の謝肉祭』(Le carnaval des animaux)は、1886年の初頭、19世紀のフランスを代表するロマン派の作曲家、サン=サーンスによって作曲されました。

プライヴェートな演奏会の為に作られた小品ながら、たちまち人気となり、特にチェロが奏でる『白鳥』は単独でコンサートの演目に組まれるほど完成度の高い楽曲に仕上がっています。

ライオン、象、ウサギ、魚など、動物園の人気者を音楽で表現した本作は、子供向けのクラシック入門編として紹介されることが多いです。

シャルル・デュトワ指揮 モントリオール交響楽団:ライナーノーツより

作曲年代:1886年の初頭

この曲はサン・サーンスの友人で、チェロ奏者のC.J.ルブークが、毎年春灰の水曜日に始まる四旬節の前に催す、プライヴェートな音楽のソワレ(夜会)で演奏するために作曲された。

1866年3月9日の初演の時には、サン・サーンス自身とパリ音楽院の名教師ディエメの二人がピアノを弾き、その夜会のホストのルプークが<白鳥>のソロ、またタファネルが<大きな鳥かご>のフルート・ソロをとるなど、当時フランスの第一線暮らすの音楽家が総出演したと伝えられる。また数日後にはパリ理工科大の学生たちによる室内楽コンサート『ラ・トロンペト』でも再演され、さらに評判を聞いたリストの熱心な希望で、4月2日、名歌手ポーリーヌ・ヴィアルドー・ガルシアの自邸でも演奏された。

ところがこの三度にわたる非公開のコンサートの後、サン・サーンスはこの曲の演奏と楽譜の出版を「自分が死ぬまで」禁止したのである。その理由として、この曲はあくまで音楽家同士が私的に合奏を楽しむために書かれたもので、各局にはラモー、ベルリオーズ、オッフェンバック、ロッシーニといった、御h化の作曲家の手による旋律を引用フレーズとしてパロディー的に拝借していることもあって、道義的にも公にするのを謹んだのだろう。

だが、この中の13曲目に当たるチェロとピアノのための<白鳥>のみは、全くのサン・サーンスによるオリジナルであるため、演奏も出版も許可したが、この優雅な小曲について、「これは私の魅力を描写した曲だ」と言う声が何人もの婦人たちの間から起こって、作曲者自身は返答に窮したというエピソードが残されている。

なおこの曲は普通”組曲”と表示されているが、元来は≪動物手学的大幻想曲≫という、まことにふざけたタイトルがつけられている。

同様のエピソードは、ラヴェルの名曲『亡き王女のためのパヴァーヌ』にも存在します。「この曲は私に捧げられた」と貴婦人の間で喧嘩になったとか。まあ、気持ちは分かるけど。

『動物の謝肉祭』との出会い ~バーンスタイン指揮とピアノの先生の思い出

私が初めて『動物の謝肉祭』を知ったのは、七歳の時です。

ピアノ教室の先生のご自宅で、クラシック・レコードを聴く機会があり、深い感銘を受けたのがきっかけです。

それまでもショパンやベートーヴェンのピアノ曲には親しんでおり、ピアノ教則本『メソードローズ』でお馴染みの安川 加寿子先生のレコードも何枚か所有していましたが、本作は、初めてじっくり耳を傾けたオーケストラ演奏でもあり、グロッケンシュピールが美しい『水族館』やフルートのソロが鳥の羽ばたきのように軽快な『鳥』に魅了されたことを今も鮮明に思い出します。

先生宅から戻ると、私はすぐにLPレコードが欲しくて、当時、京都・四条界隈でも随一の音楽ショップ『十字屋』(現在のJUJIYA)に電話をかけ、「『どうぶつのしゃにくさい』はありますか?」と舌っ足らずの嬢ちゃんみたいに尋ねました。当時、私は、『謝肉祭』という言葉さえ知らなかったのです。

それでも、当時の音楽ショップの店員さんというのは非常に博識で、すぐにサン=サーンスの『動物の謝肉祭』であると理解し、おすすめの一枚を私に紹介してくれました。

それはもう嬉しくて、毎日レコード針が擦り切れるほど聴いたものです。今でもジャケットの絵柄、ライナーノーツ、愉快なナレーション、レコード針のぷちぷちノイズまで、鮮明に記憶しています。

しかしながら、一つだけ、どうしても思い出せないことがありました。

それは「誰の演奏か」ということです。

子供の頃は、そこまで指揮者や楽団に興味がなかったので、ほとんど記憶になかったのですが、最近、Spotifyで検索したところ、『レナード・バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団』の名盤だということが判明しました。

バーンスタイン盤の特色は、チェロの名曲で知られる『第13番 白鳥 (Le cygne)』が、チェロではなく、ダブルベース(コントラバス)で演奏されている点です。

子供の頃は、これが標準だと思っていたので、大きくなってから、正規のチェロ版を聴いた時、「えらくピッチが高い」と不思議に感じたものです。

しかし、その特色が、無数に存在するアルバムの中から、幼少時に慣れ親しんだ演奏を特定する手がかりになりました。

また、曲と曲の合間に、作品を紹介するナレーションが入っているのも大きな特徴です。

私が購入した日本版のレコードでは、男性の役者さんが吹替えを担当されていました。

語りも、子供向けらしく、「この楽器は、水の音を表しておるんじゃ」みたいなノリで。

ちなみに、『動物の謝肉祭』のカプリングは、プロコフィエフの『ピーターとおおかみ』が多いのですが、私が購入したバーンスタイン盤は、ブリテンの『青少年のための管弦楽入門』がカプリングされていて、子供心にメロディがめちゃくちゃ怖かったものです。これもナレーション付きで、ユニークな構成でしたが、ティンパニやムチの音が怖くて、魅力を理解するまで十年ぐらいかかりました(^_^;

SpotifyとYoutubeで視聴する

Spotifyのアルバムリンクはこちら。全曲視聴できます。
ナレーションは英語になります。

レナード・バーンスタインの公式チャンネルでも無料公開されています。
アルバムの全曲プレイリストはこちら。

https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_kb98ZswRuqg8hmiMIeb9FIBmLhgyDeia0

amazonでもCDが入手可能です(ストリーミングあり)

ナレーション入りですが、英語です。
私が購入した日本語吹替え版は、もう音源も存在しないのかもしれません。残念ですね。

「ヤング・ピープルズ・コンサート」シリーズなどで、若年層向けのクラシック音楽普及に熱心であったバーンスタインならではの1枚。子供向けに書かれた近現代管弦楽の名作を、指揮者バーンスタイン自身も語りを務めてナヴィゲートしてゆく。演奏は子供の感性に訴え得る優れた内容で、2人のナレーターの解説も愛情に溢れた語り口が好ましい。「動物の謝肉祭」のソロは当時気鋭の若手奏者がつとめ、「白鳥」のソロは21歳のゲーリー・カーがコントラバスで弾いている。(amazonより)

プロコフィエフ:ピーターと狼&サン=サーンス:動物の謝肉祭他(期間生産限定盤)
プロコフィエフ:ピーターと狼&サン=サーンス:動物の謝肉祭他(期間生産限定盤)

各曲の紹介

本作の魅力は、音楽劇のように構成がしっかりしていることです。

序曲からフィナーレまで、さながら動物たちの演し物を見ているようで、子供でも世界観が理解しやすい構成になっています。

また、それぞれのタイトルを知らなくても、どの動物か、だいたい想像がつくのも大きな特徴です。

考えてみたら、凄いことですね。子供でも「これはカメ」と理解できるのですから。

第1曲「序奏と獅子王の行進曲」 (Introduction et marche royale du lion)

『動物の謝肉祭』は、キラキラ、トゥルトゥル、華麗なピアノのトリルから始まります。

いかにも、出演者総出で挨拶しているような印象で、各動物を特徴づける楽器が次々に存在をアピールします。

続く主題も、威風堂々としており、第一曲にふさわしい風格です。

ピアノの先生に「ああ、これライオンや」と言ったら、「そうよ、ライオンよ」と正解だったのが嬉しかったです。

第2曲「雌鶏と雄鶏」 (Poules et coqs) & 第3曲「騾馬」 (Hémiones)

私のレコードのナレーションでは「バイオリンがコケコッコーと鳴くのです」みたいな解説でした。

本当にコケコッコーと演奏します。

それに続く、騾馬の猛烈なピアノの速さ。人間の指がここまで速く動くのかと子供心に衝撃を受けたものです。

私も演奏に合わせて、指を動かしてみたけど、とても追いつかず、ああ、私にはピアニストは無理だなと、早々に断念しました。(´。`) 

第4曲「亀」 (Tortues)

バーンスタイン盤で秀逸なのは、元ネタとなったおっフェンバッハの『天国と地獄 」の旋律をナレーションで紹介している点です。
これは私の持っているレコードにも入っていました。
音楽って、いろんな風にアレンジできるんだ、と子供心に感心したものです。
曲自体はスローで、退屈ですけどね、子供には。

第5曲「象」 (L'éléphant)

可愛い曲ですが、これも子供には退屈で、いつもここだけ飛ばしてました。
象はいらん、みたいな。

第6曲「カンガルー」 (Kangourous)

カンガルーのイメージは分かりますが、この曲のカンガルーはどう見てもビッコで、あまり健康的に感じません。
なぜ途中で立ち止まったりするのでしょうか。
一定のリズムで、ぴょんぴょん跳び続けていただきたいものです。

第7曲「水族館」 (Aquarium)

子供の頃、一番好きだった『水族館』。
レコードが猛烈に欲しくなったのも、『水族館』をもう一度聴きたかったからです。

水が光のように跳ねて、世の中にこんな美しい音楽があるのかと、いつも息を潜めて聴いていました。

しかしながら、レコード盤というのは、曲ごとにスキップする機能がなく、『水族館』を聴きたい時は、「多分、この辺り」と狙い定めてレコード針を落とさなければならないので、なかな照準を合わせるのが難しかったです。
あまりに早いと、カンガルーの「チャッ、チャチャチャ、ッチャ~」が入ってしまうし、タイミングが遅いと、途中から始まるし。
それだけに、レコード針の位置がぴたりと『水族館』の出だしに嵌まると、非常に嬉しかったものです。

ちなみに、子供の頃は、「グロッケンシュピール」という楽器を知らなくて、小型ピアノを想像していたのですが、高校で吹奏楽部に入った時、実物を演奏する機会に恵まれ、とても感動したものです。木琴のメタル盤で、古い言葉では「鉄琴」と言うんですね。

第8曲「耳の長い登場人物」 (Personnages à longues oreilles) & 第9曲「森の奥のカッコウ」 (Le coucou au fond des bois)

子供心に可笑しかったのが「カッコウ」。
クラリネットが「カッコウ」と鳴くのが、何ともマヌケで、ピアノの先生宅でも、クラリネットが「カッコウ」と鳴く度、生徒間で顔を見合わせて、クスクス笑っていたものです。
姉貴とも、よく我慢大会してました。最初に吹いた方が負け。

第10曲「大きな鳥籠」 (Volière)

鳥の羽ばたきを模した『大きな鳥籠』も好きでした。
フルート = 鳥 のイメージができたのも、この曲の影響が大きいです。
曲調からして、南国の小鳥ですね。カラフルで、活発に飛び回る。

第11曲「ピアニスト」 (Pianistes)

下手くそなピアニストも動物みたいなもの。皮肉のきいた曲です。
私もこのレベル。

第12曲「化石」 (Fossiles)

『動物の謝肉祭』といえば、チェロの『白鳥』が圧倒的に有名ですが、私は『化石』こそ、サン=サーンスの真骨頂に感じます。
往年の名曲が次から次に繰り出され、まるで魔法のようなアレンジの才能です。
特に木琴の音色が本物の骨みたいで、ヤッターマンの『ドクロベエ』を想像してました。

第13曲「白鳥」 (Le cygne)

『動物の謝肉祭』というよりは、『音楽家サン=サーンス』の代名詞ともいえる名曲。
子供心には退屈で、あまり響かなかったのですが、大人になって、ミッシャ・マイスキーの演奏で聴いた時、深い感銘を受けました。
また、バレエの名作『瀕死の白鳥』の楽曲としても非常に有名です。
(参考 マイヤ・プリセツカヤの『瀕死の白鳥』 THE DYING SWAN サン・サーンス作曲

バーンスタイン盤では、ダブルベースを使っており、チェロとは異なる重厚な響きが魅力です。

第14曲「終曲」 (Final)

これも『化石』に次ぐ名曲です。
次々に繰り出される動物たちの主題が素晴らしく、フィナーレも涙目になるほどの盛り上がり。
観客の喝采に応える個々の動物が目の前に浮かび、まるで宝塚歌劇のグランドフィナーレのようです。
サン=サーンスのオーケストレーションの才能は、ロマン派の中でも突出しています。
子供でも凄さが分かるのは、本当に凄いことです。

サン・サーンスの『死の舞踏』

『化石』の元ネタとなった、サン=サーンス自身の交響詩『死の舞踏』。

シャルル・デュトワ指揮 モントリーオル交響楽団のCDには、次のような解説があります。

作曲年代:1874年

サン・サーンスは、リストの影響を受けて、4曲の交響詩を残しているが、アンリ・カザリスの詩を基にしたこの今日が、最もポピュラーな人気を持っている。

詩の大意は「木枯らしの吹きすさぶ寒い夜、死神は墓から出てヴァイオリンを弾く。青白い骸骨は、そのヴァイオリンに合わせて闇の中で踊る。やがて暁が近づき、鶏が鳴く。骸骨は慌てて踊りを止め、再び暗い墓の中に消える」

曲はおよそこの詩に従って作曲され、真夜中を告げるホルンとハーブの音で始まり、つづいて独奏ヴァイオリンが神秘的な旋律を奏でる。骸骨の踊りには木琴が加わり、骨の触れあう音を描写する。すると突然鶏鳴がオーボエで奏され、暁の近づいたことを告げる。死神の弾くヴァイオリンは次第に力を弱め、弱々しい木琴と弦のピチカートで、曲は消え入るように終わる。

『死の舞踏』の演奏は、シャルル=デュトワ指揮 モントリオール交響楽団が一番好きです。
特に後半の盛り上がりが素晴らしい。
一度だけ、来日公演に行ったことがありますが、写真の通り、デュトワの額が神々しくて、嬉しかった記憶があります(スポットライトを照り返して、舞台上でも額だけがキラキラ輝いてました。一般には前禿と言うのですが)

ちなみに、この曲との出会いは、やはり小学一年生の時で、ピアノの先生に京都大学・交響楽団の定期演奏会に連れて行ってもらったのがきっかけでした。
当時、コンサートマスターだった牛島さんのバイオリン・ソロが素晴らしく、今も記憶に残っています。

真夜中、墓場から亡者が抜け出し、骨を鳴らしながら、死の舞踏を繰り広げる。
映像的で、イマジネーションをかき立てられる曲です。

YouTubeの公式動画はこちら(モントリオール管弦楽団チャンネルより)
https://youtu.be/Z4UEilNB3xA

アニメにしたら、こんな感じ。

私が初めてこの曲をコンサートで聴いた時、パンフレットに記載された『死の舞踏』という漢字が読めなくて、ピアノの先生に聞いたら、「しのぶとう」と。
しかし、私の耳には、「死のブドウ」と聞こえて、ずいぶん長い間、果物のブドウをモチーフにした曲だと思い込んでいました。
「死のブドウ」を食べて死んだ人が、ブドウの呪いで、墓場で踊る音楽だと。

『舞踏』という漢字が読めるようになって、初めて「Danse macabre」の意味が理解できました。

チェロ曲『白鳥』の名演

ひときわ叙情性が求められる『白鳥』は、演奏家にとって一つの試金石であり、古今東西のチェリストが様々な名演を録音しています。

ヨー・ヨー・マ、ロストロヴォーヴィチ、ジャクリーヌ・デュプレなど、枚挙にいとまがないですが、私は哀愁に満ちたミッシャ・マイスキーの演奏が一番好きです。

カタルーニャが生んだ伝説の名チェリスト、パブロ・カザルスの演奏もいいですよ。
録音が古いから、そう聞こえるのかもしれませんが、非常に温もりのある、人間的な白鳥です。

シャルル・デュトワ指揮 モントリオール交響楽団について

昭和の時代は、フランス音楽の定番といえば、「シャルル・デュトワ指揮 モントリオール交響楽団」でした。
カナダの地方オーケストラでしかなかったモントリオール交響楽団を世界レベルに引き上げたのは、シャルル・デュトワの功績と言われています。
フランス音楽以外にも、チャイコフスキーの三大バレエ組曲とか、ベルリオーズとか、名盤がたくさんありまして、とにかく、お洒落なので、よく聴いてました。
デュトワ自身も親日家で知られ、昭和時代にはファンも大勢いました。
元嫁がマルタ・アルゲリッチというのも、なかなか衝撃的です。
(日本で夫婦喧嘩して、離婚に至ったエピソードも当時のクラシックファンには卒倒するような出来事でした)

Spotifyのアーティストリンクはこちら 
https://open.spotify.com/artist/0Ku5VBNL7cfGXRhp2BxXEQ?si=43m_05fITaK5X_JniQVIKQ

サン=サーンス:交響曲第3番《オルガン付き》、交響詩《死の舞踏》、組曲《動物の謝肉祭》

昭和時代より、デュトワの名盤で知られ、阪急32番街の『大月シンフォニア』でも一番におすすめされていました。
通に言わせれば、デュトワに惹かれるのは俗物らしいですけど、それでも、やっぱり綺麗です。録音も、世界観も。
ドイツの野暮ったいオケには真似できないという感じ。

Spotifyのアルバム・リンクはこちら
https://open.spotify.com/album/1mHSNRQQywgvuBLF4V6BtC?si=-zBHfj-nRrK8nBIVcARprA

サン=サーンス:交響曲第3番《オルガン付き》、交響詩《死の舞踏》、組曲《動物の謝肉祭》(SHM-CD) ▼
サン=サーンス:交響曲第3番《オルガン付き》、交響詩《死の舞踏》、組曲《動物の謝肉祭》(SHM-CD)

CDアルバム『サン=サーンス:交響曲第3番《オルガン付き》、交響詩《死の舞踏》、組曲《動物の謝肉祭》』のライナーノーツより。

1936年10月7日、スイスのローザンヌに生まれた。アルチェオ・ガリエラに指揮法を師事し、1959年にはボストンで、シャルル・ミュンシェの教えも受けた。同年ローザンヌ大学合唱団、63年にローザンヌ・バッハ合唱団の指揮者になり、67年にはパウル・クレツキの後任として、ベルン交響楽団の首席指揮者に就任。1970年に万国博クラシックスのため来日し、スイス・デイのコンサートで読売日本交響楽団を指揮した。1978年にはカナダのフランス語圏の最大の都市、モントリオール交響楽団の音楽監督に就任、以来、このオーケストラの育成に専念し、メジャー・オーケストラに躍進させた功績は大きい。

モントリオール交響楽団は、1934年創立のオーケストラで、ロザリオ・プールドンを初代指揮者に、38年に就任したウィルフレッド・ペレッティエが躍進させ、戦後はデジレ・ドゥフォー、イーゴリ・マルケヴィッチ(55)、ズービン・メータ(60)、フランツ・パウル・デッカー(67)、ラファエル・フリューベック(75)とつづき、78年よりデュトワの時代が始まった。 

シャルル・デュトワ モントリオール交響楽団

ボレロ ~ラヴェル:管弦楽曲集

代表曲『ボレロ』を筆頭に、『道化師の朝の歌』『スペイン狂詩曲』『ラ・ヴァルス』といった、ラヴェルの名曲が収録されています。
これも80年代の名盤で、デュトワらしい、垢抜けたボレロです。

Spotifyのリンクはこちら。
https://open.spotify.com/album/07g1hfGy288giLhTE18BHS?si=iMbCV7EvSXu-AvcuXFK9eA

ボレロ ラヴェル 管弦楽曲集
ボレロ ラヴェル 管弦楽曲集

チャイコフスキー:<白鳥の湖><くるみ割り人形><眠りの森の美女>

チャイコフスキーの三大バレエに興味をもったら、一度は聞いて欲しいベスト・アルバム。
誰もが知っている名パートを集めたハイライト盤です。
チャイコフスキーのバレエ組曲も、名盤と名高いものは幾つかありますが、デュトワ盤は洗練されて、モダンな響きがよい。
ボリショイというよりは、パリ・オペラ座という感じです。

Spotifyのアルバム・リンクはこちら
https://open.spotify.com/album/1XU4oCC2OrJh79w5gim8Ox?si=v1VTmD_6R8GZsWT8jjwpLA

チャイコフスキー 白鳥の湖 くるみ割り人形 眠りの森の美女
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初稿 2018年6月16日

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