東欧ベルばら漫談– tag –
優月まりの名義で『ベルばらKidsぷらざ』(cocolog.nifty.com)に連載していた原稿をベースに執筆した記事です。作中に登場する名所など画像で紹介。
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さようなら、オスカル 『少女』から『女』へ 変容の時
結婚後、少女時代の理想だった「天翔るように自由なオスカル」への憧れは消え、囚われの女だったマリー・アントワネットの生き方に強く共感するようになった。少女から女、そして母性へと変容を遂げる女性向けコラム。
『オスカルのように生きたい少女時代 / オスカルよりマリー・アントワネットに共感する日 / マリー・アントワネットは本当に囚われの女性なのか? / ペガサスの羽根より、大地の強さ / オスカルに別れを告げて、少女は大人になる』 -
四十代になるということ ~池田理代子のエッセー『あきらめない人生』より
「諦めることから、諦めない人生が始まる」 47歳で漫画家のキャリアを捨て、音大に進学した池田理代子氏のエッセイ。「自分など大した人間ではないと割り切る」「自分ではない他人のために生きる」など、40代のヒントを紹介。 -
宝塚 バラの魔法が宿る街 ~ベルサイユのばらに寄せて
独身時代、淋しくなると、宝塚歌劇場に足を運び、ばらの香りの中でいろんな夢を見た思い出を綴っています。「人生に本当に必要なものなら、じたばたしなくても自然に成るし、必要がなければ、時の彼方に静かに流れ去っていく」というのが、その頃の私の祈りの言葉でした。 -
愛を知って ~成長とは女性の苦悩が理解できること
許されざる恋に身を焦がすマリーに正論で詰め寄り、「あなたに女の心をもとめるのは無理なことだったのでしょうか」としたたかに打ちのめされたオスカルが愛を知って、マリーの心情が理解できるようになったエピソード。 -
マリー・アントワネットの哀しみが心に流れてきた日 ベルサイユ宮殿の思い出
今も根強い人気を誇るマリー・アントワネット。彼女は歴代の王妃とどこが違うのか。悲運と魅力について綴る、ベルサイユ宮殿の訪問記。 -
恋する瞳 人はなぜ眼差しに惹かれるのか ~アンドレの「濡れてきらめく黒曜石の瞳」
視神経は大脳に直結するため、心に思ったことがダイレクトに現れます。ベルばらではオスカルが「濡れてきらめく黒曜石の瞳」とアンドレへの恋心を語ります。小説『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラの「星のようにふちどるまつ毛」をモチーフに、目の魅力について語るコラム。 -
恋人たちの夏時間 ~オスカルとアンドレの今宵一夜
革命前夜、オスカルとアンドレは夫婦として結ばれる。今宵一夜限りのベッドシーンは究極の愛を描いて少女らの心を鷲づかみにした。少女漫画初のベッドシーンと呼ばれる第8巻の場面と欧州のサマータイムに関するコラム。 -
マリア・テレジアの選択 ~娘をもつ母として / マリー・アントワネットとマリア・テレジア 秘密の往復書簡
ハプスブルグ家の偉大な女帝マリア・テレジアは、娘マリー・アントワネットの軽率な性格を知りながら、フランス王室に嫁がせる。母として迷いながらも、最後には女帝としての判断を優先する母の哀しさについて語るコラム。『マリー・アントワネットとマリア・テレジア 秘密の往復書簡』の紹介と併せて。 -
ルイ16世とマリー・アントワネットの夫婦愛 ~ジャズの名曲『マイ・ファニー・バレンタイン』
ルイ16世の処刑の前夜、マリー・アントワネットは祈りの中で「激しい恋愛感情はなかったにせよ、わたしはあの人を愛していた」とその愛を自覚する。女性としてフェルゼンを求めながらも、一方では夫に対する尊敬と愛情も抱いていたエピソードに関するコラム。ルイ16世にぴったりなジャズの名歌『マイ・ファニー・バレンタイン』の歌詞と楽曲も紹介しています。 -
マリー・アントワネットの『デッドマン・ウォーキング』 ~死の大天使サン=ジュストの演説とルイ16世の裁判について
ルイ16世もマリー・アントワネットも死刑に値するほどの犯罪人だったのだろうか。王者らしく、最後まで毅然と振る舞った国王夫妻の死に様と、裁判の行方を決定づけた死の大天使サンジュストの演説、欧州の死刑制度に関するコラムを掲載しています。 -
マリー・アントワネットとミツコ ~国際結婚が生んだもの~
日本で初めてオーストリア伯爵クーデンホーフ=カレルギー家に嫁いだ青山光子はEU生みの母でもある。彼女の次男リヒャルトの唱えた汎ヨーロッパ思想が後のEUの土台となった。国際結婚が歴史を動かした点でマリー・アントワネットも通じるものがある。大和和紀の少女漫画『レディミツコ』やミツコの生涯を伝える動画も紹介。 -
オスカルさまとブランデー 心の革命と『酒とバラの日々』(ヘンリー・マンシーニ)
結婚話をけってから酒びたりになったオスカル。彼女にとってのフランス革命とは、「こうあるべき」という価値観を打破する、内なる革命でもありました。ヘンリー・マンシーニの名曲『酒とバラの日々』の動画と歌詞も紹介しています。
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