詩とアフォリズム– tag –
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海を想う人の詩
海をテーマにした詩集。『存在理由と海の生き物』『海が美しいのではなく 海を想う人の心が美しいのだ』『海が好きというよりは、海に込められた思い出がいとおしいのだ』『海月(くらげ)~ひと夏の命』 -
真珠と努力とライフワーク ~この世には、闇に落ちてはじめて分かる美しさがある
真珠は異物を抱き続けることで作られる。痛みや苦しみを抱くことに耐えられる人だけが作品を完成させることが出来るのだろう。自分が結晶させた真珠は、この世のどんな宝石にも勝る。真珠をテーマにした詩想を掲載しています。 -
人は決意した瞬間が一番美しい ニーチェの『新たなる海へ』と『シルス・マーリア』
かなたへ――われは向かわんと欲する 今より頼るは この我と わがうで(伎倆)のみ 海原は眼前にひらけ その蒼茫の涯へと わがジェノアの船は乗り出す 大きな試練は大きな苦痛を伴うかもしれないが、それは選ばれた人間だけが背負うことのできる天命と思う。 -
さよならという名の猫 ~寺山修司の少女詩集より
さよならという名の猫 むかしむかし あるところに さよならという名の猫を さがしつづけている ひとりのおじいさんがいました でもこのおじいさんは さよならという名の猫がどこにいるのか 見たことがなかったんです だれにも愛されなかった詩の中の かわ... -
人生には答えは無数にあるが、質問はたった一度しか出来ない
人生には、答えは無数にある しかし、質問はたった一度しか出来ない 《誰か故郷を想はざる》 角川文庫 自分に対しても、他人に対しても、真剣に質問と向かい合えるのは、若い一時期だけだ。 年を取り、知恵が付けば、「人生なんて、そんなもの」というお... -
なみだは にんげんのつくることのできる 一番 小さな海です ~寺山修司の海の詩
海への思いを美しい言葉で綴る初期の作品集。時に過激な言葉で若者を煽動する寺山修司の優しい感性が感じられる珠玉の少女詩集から、お気に入りの海の詩を紹介しています。 -
詩心とは何か ~たとえ水に書いた詩が消えてしまっても、愛を思い出せるように
水になにを書き残すことが できるだろうか たぶんなにを書いても すぐ消えてしまうことだろう だが 私は水に書く詩人である 私は水に愛を書く たとえ 水に書いた詩が消えてしまっても 海に来るたびに 愛を思い出せるように 《寺山修司少女詩集》 角川文庫... -
死に魅入られる若者 ~ローラン・プティのバレエ『若者と死』より
映画『ホワイトナイツ』が公開された時、私は高校生だったので、まだバレエにも興味がなく、ラジオから繰り返し流れるライオネル・リッチーの主題歌「say you, say me」をぼんやり聞き流すのみだった。 当時、「ミハイル・バリシニコフ」が世界的にも有名... -
美輪明宏の『愛の讃歌 ~エディット・ピアフ物語』/ エディットに捧げる詩『小さな雀』
【美輪明宏の『愛の讃歌 ~エディット・ピアフ物語』について】 舞台『愛の讃歌 ~エディット・ピアフ物語』は、寺山修司・原作『毛皮のマリー』や江戸川乱歩・原作『黒蜥蜴』に並ぶ、美輪明宏の代表作です。 私も2000年6月の大阪公演を観劇し、非常に感... -
【詩】 恋が実れば、ロマンスも消える
恋が実れば、ロマンスも消える 恋を形而上に結びたかったのは、むしろ私の方かもしれない。 恋が実れば、ロマンスも消える。 ロマンスがなくなれば、創造の火も消える。 恋する者同志がカフェで向かい合い、 その想いの全てを語り尽くした瞬間、 恋の甘い...