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オスカルは日本の女 実写映画「ベルサイユのばら」評論より ~ジェンダー革命のアイコンにしてはいけない理由
男装の麗人オスカルというイメージから、ジェンダー革命のアイコンのように語られがちですが、オスカルは日本文化に生まれ育った、典型的な日本女性であり、父親から与えられた苛酷な運命を受け入れ、肯定し、自分らしい生き方に昇華した、理想の女性です。実写映画『ベルサイユのばら』特別号に寄稿された虫明亜呂無氏の評論を交えながら、男社会における女性の生き方について解説。 -
マリー・アントワネットの哀しみが心に流れてきた日 ベルサイユ宮殿の思い出
今も根強い人気を誇るマリー・アントワネット。彼女は歴代の王妃とどこが違うのか。悲運と魅力について綴る、ベルサイユ宮殿の訪問記。 -
マリー・アントワネットの負けの美学 ~オーストリア女に生まれ、オーストリア女として死す
フランス王家に嫁いでも、死ぬまで「オーストリア女」とみなされ、革命においては憎悪の対象となったマリー・アントワネットの無念と、安達正勝氏の著書より最後の様子を紹介。美しく負けることにこだわったマリーの生き様が感じられます。 -
海を越えた「ベルばら」
昨年9月に、家人と一緒にフランスを旅行した時の話です。 フランスといえば『ベルサイユのばら』。 観光するとしたら、ベルサイユ宮殿しか思いつかないほど、「ベルばら」への思い入れは強く、 「君は、宮殿だの、宝石だの、ドレスだのって、本当にお姫様... -
恋する瞳 人はなぜ眼差しに惹かれるのか ~アンドレの「濡れてきらめく黒曜石の瞳」
視神経は大脳に直結するため、心に思ったことがダイレクトに現れます。ベルばらではオスカルが「濡れてきらめく黒曜石の瞳」とアンドレへの恋心を語ります。小説『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラの「星のようにふちどるまつ毛」をモチーフに、目の魅力について語るコラム。 -
無名戦士の墓 名もなき祖国の英雄たち ~フランス衛兵隊とオスカルの決意
欧州各地に存在する無名戦士の墓。歴史の書物に刻まれるのは一握りですが、その足下には何十億という人々が存在します。「ベルばら」では、民衆の側について戦うことを決意したオスカルが「我らは名もなき祖国の英雄になろう」と兵士たちを奮い立たせる場面が有名。ポーランドの無名戦士の墓の写真と併せて紹介。 -
ド・ゲメネ公爵のだまし討ちとオスカルの怒り ~人間としての怒りが世の中を変える
空腹のあまりパンを盗んだ幼子を後ろから騙し討ちにしたド・ゲメネ公爵。その一部始終を見ていたオスカルは宮廷の晩餐会で「まだものの善悪もわからぬ子どもを背中からピストルでだましうちするような男がいっぱしに公爵だなどとは、かたはらいたい」と告発し、決闘を受けて立ちます。オスカルの真っ直ぐな正義感が表れたエピソードを紹介。 -
ベルばら・コード サクレクール寺院を探せ ~勢いで描いてしまった池田先生の創作秘話より
ベルサイユのばらを創作するにあたって、池田理代子先生は「図書館や出版社の資料室に行って、日本で手に入れられる限りの本を資料にしました。実物はまったく見ずに写真を見て絵を描いていたわけです」。連載後、フランス革命時には存在しなかったサクレクール寺院が描かれていることを読者から指摘されます。その箇所はどこでしょう。 -
Shall we ダンス? 一度、あなたと踊ってみたい ルイ16世の願い
美しい妻マリー・アントワネットに恋心を抱きながらも、容姿コンプレックスから愛の言葉もかけられず、ダンスの申し込みもできなかったルイ16世。マリーも決して嫌いではなかったのだから、勇気をもってアプローチすれば、ダンスを踊ることもできただろうに、というコラム。 -
素敵な恋のあきらめ方 ~オスカルの失恋とフェルゼンの誠実
恋をして、何が辛いかといえば、その人をあきらめなければならない場合でしょう。 かといって、人を好きになったら、そう簡単に理屈であきらめきれるものではありません。頭では分かっていても、「もしかしたら」と期待して、側に寄ってみたり、背伸びして...
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