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Tag幸せな考え方

楽天こそ才能 インドの教育熱と前向き思考を描く青春映画『きっと、うまくいく』

インドの工科大学に学ぶ3人のルームメイトの生き様を通して、過熱教育や競争社会の弊害を描くコメディ映画の傑作。『すべてうまくいく』の楽天思考で生き抜くランチョーの姿が印象的。ダンスあり、ギャグありのエンターテイメントでありながら、ビジネスと学術のグローバリズムについて考えさせられる良作。コラム「自己肯定感の低下は高い能力も腐らせる」「楽天性を身に付けるのは難しい」「悲観的な秀才10人より、楽天的な凡人100人の方がいい仕事ができる」

『幸せ』が人生の目的ではなく 寺山修司の『幸福論』 / 佐藤忠男の解説「自分の不幸も表現しよう」

木 グリーン

一般的な幸福論と異なり、自分が幸せと信じるものを根底から覆し、世界の見方を教えてくれる斬新な一冊。『自分の不幸も表現せよ』という評論家・佐藤忠男氏の解説と併せて、見どころを紹介。コラム『幸せになれない自分も大切にしよう』と併せて。

文学と自己啓発の違い ~詩を役立てる心とは 寺山修司『人生処方詩集』

文学と自己啓発の違い 寺山修司 編著『人生処方詩集』

『人生処方詩集』の冒頭で、寺山修司は詩が役に立たないものとして無視されてきた歴史を指摘する。対照的に「役立つ詩」「食える詩」が自己啓発だ。人間の本質を無視した理想一点張りの人生論はかえって人を不幸にする。文学は人間のありのままを描く芸術である。文学と自己啓発の違いについて考察するコラム。

映画『LIFE! / ライフ』 25番のネガが意味するもの / インスタ世代と自分の目で見る大切さ

映画 ライフ

失われた25番のネガが意味するもの ベン・スタイラー主演・監督の映画『LIFE』(ライフ)は、不思議な作品だ。 いわゆる感動ドラマではあるが、脚本はいまいち掴み所がないし、お涙頂戴の展開もない。登場人物も、「普通っぽい」役者ばかりで、取り立てて魅力はないし、主人公ウォルターのエピソードもどこまで本当か分からない。最後は禁断の夢オチで終わるのではないかと心配になるほどで、中には退屈して離脱する人もあるのではないだろうか。 それでも最後まで視聴せずにいられないのは、著名なフォト・ジャーナリスト、ショーンの撮影フィルムから抜け落ちた「25番」のネガが何なのか、気になって仕方がないからだろう。...

恋愛は誰にでも出来るものではない ~恋に必要な感受性と愛する能力

恋愛は誰にでも出来るものではない 映画「タイタニック」といい、「ロミオとジュリエット」といい、命がけのラブストーリーがもてはやされるのは、本物の恋愛を経験した人など、きわめて少ないからではないか。 実際に体験したら、自分の体験の方が重すぎて、映画や小説にカタルシスを求めなくても、日々の出来事が心を洗い流してくれるからだ。 事実は小説より奇なり。 現実の恋愛も、フィクションをはるかに超える。 本当に誰かを命をかけるほどに愛したら、まず人並みな現実生活とはオサラバせねばならない。 旅行だ、飲み会だ、などと浮かれておれなくなる。 場合によっては、自分の全てを犠牲にする覚悟も要るだろう。 楽して稼ぎたいわ、命がけの恋愛はしたいわ、日々のライフスタイルは壊したくないわ、そんな贅沢は二度と通らない。...

抜け出す意思のある者だけが抜け出せる 不遇と幸運の境目 映画『8 Miles』

貧困層と富裕層を分ける8マイル境界線の内側で、生活力のないシングルマザーと幼い妹とトレーラーハウスで暮らすラビット。ライムを作る才能に恵まれながらも、惨めな境遇から抜け出す術を持たない。初めてのラップコンテストで敗北しながらも、ノートにライムを書き綴り、本気で8マイルの外に抜け出す意思を固めていく。不遇にあえぐ若者への力強いエールでもある。

もう二度と飢えに泣かない 映画『風と共に去りぬ』とスカーレットの強さ

風と共に去りぬ スカーレット・オハラ

Tomorrow is another day (明日に望みを託して)が有名だが、第一部のエンディング、戦争に負けて、初めて人生の苦難を知ったスカーレットが荒廃した大地に立ちあがり、『神様を証人に誓う。もう二度と飢えに泣きません』の台詞も素晴らしい。女性が強く生きること、海外作品を英語で読み解く面白さを紹介。人種差別のキャンセルカルチャーに対する私見も併記しています。

『北斗の拳』名言集 ~『兄弟ならば違う道を歩め』『きょうだいは平等に愛せるか』『ラオウが教えてくれたこと』

北斗の拳

ラオウ、リュウケン、ユダ、ケンシロウらのお気に入りの台詞を紹介。兄弟喧嘩をテーマにしたコラム『兄弟ならば違う道を歩め』『きょうだいは平等に愛せるか』『ラオウが教えてくれたこと』を掲載。

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