
インドの工科大学に学ぶ3人のルームメイトの生き様を通して、過熱教育や競争社会の弊害を描くコメディ映画の傑作。『すべてうまくいく』の楽天思考で生き抜くランチョーの姿が印象的。ダンスあり、ギャグありのエンターテイメントでありながら、ビジネスと学術のグローバリズムについて考えさせられる良作。コラム「自己肯定感の低下は高い能力も腐らせる」「楽天性を身に付けるのは難しい」「悲観的な秀才10人より、楽天的な凡人100人の方がいい仕事ができる」
恋愛は誰にでも出来るものではない 映画「タイタニック」といい、「ロミオとジュリエット」といい、命がけのラブストーリーがもてはやされるのは、本物の恋愛を経験した人など、きわめて少ないからではないか。 実際に体験したら、自分の体験の方が重すぎて、映画や小説にカタルシスを求めなくても、日々の出来事が心を洗い流してくれるからだ。 事実は小説より奇なり。 現実の恋愛も、フィクションをはるかに超える。 本当に誰かを命をかけるほどに愛したら、まず人並みな現実生活とはオサラバせねばならない。 旅行だ、飲み会だ、などと浮かれておれなくなる。 場合によっては、自分の全てを犠牲にする覚悟も要るだろう。 楽して稼ぎたいわ、命がけの恋愛はしたいわ、日々のライフスタイルは壊したくないわ、そんな贅沢は二度と通らない。...