物事には「終わり」があるから生きて行ける NHKスペシャル「宇宙に終わりはあるのか?」

銀河 宇宙
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恋人と別れたり、定年退職したり、大好きなTVシリーズが最終回を迎えたり。

悲しいことにも、嬉しいことにも、「終わり」があるというのは切ないものだ。

若さや幸福の絶頂で、私たちは強く願わずにいられない。

いつまでも、この素晴らしい時が続けばいいのにと。

だが、何にでも「終わり」は否応なしにやってくる。

自分の人生にも、必ず。

*

しかし、一方で、「終わり」があるから、安らかな気持ちで生きていけるのではないか。

もし、あらゆる物事が永遠に続くとしたら──たとえ、それが素晴らしいことであっても──いつかはその状態に馴れて、飽きてしまうだろう。

あるいは、「もっと、もっと」と高望みして、逆に果てしない欲望に振り回されるかもしれない。

皮肉な話だが、終わりがないからこそ、恋も悦びも一瞬の輝きを放つ。

旅先で目にしたグランドキャニオンの日没がいつまでも心に刻まれるように、泣き、笑い、肩を抱き合う瞬間も、いつか過ぎ去るから、思い出として生き続けるのだ。

*

人はみな「幸せになりたい」と願うけども、その幸せが永遠に変わらず続くとしたら、きっと飽きる。

そして、もっと強い刺激、レベルの高い幸せを求めて、逆に落ち着かなくなるだろう。

「天国も、三日滞在すれば飽きる」というように、人が幸せを感じるには、それと同じだけの痛みと悲しみが必要なのだ。

*

そうして、私たちの命も、いつか必ず終わる。

この地球でさえ、永遠ではない。

ピラミッドも、エッフェル塔も、国会議事堂も、タワーマンションも、いずれ全部「灰」になる。

何をどう誇ろうと、終わるものは終わる。

みな同じ大地の運命共同体なのだ。

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そう思えば、隣の奥さんが豪邸を買おうが、知り合いの社長が高級車を買おうが、どうでもいい話だ。

なぜなら「終わり」は誰の上にも平等だからだ。

あなただけが、ひとりぼっちで死んでいくわけではない。

遅いか、早いかの違いだけで、この世のものは、みな、一様に終わりを迎えるのだ。

*

NHKスペシャルの傑作、『宇宙未知への大紀行』の第8集「宇宙に終わりはあるのか」では、何十億年か何百億年という遠い未来、この宇宙も終わるだろうと解説している。

星にも寿命があるように、この宇宙も、いつかは全てのエネルギーを使い果たして、暗黒の中で冷えていくからだ。

だが、それは少しも悲しいことではない。

突き詰めれば、木も、花も、鳥も、魚も、宇宙という一つの運命に結ばれ、同じエネルギーの中で生きているからだ。

人間もしかり。

誰かが特別で、誰かはそうでない、ということはない。

生物として与えられた運命は同じ。

限られた時間の中で、一生懸命にエネルギーを燃やすか、怠惰に過ごすかの違いだ。

一切が過ぎてしまえば、燃焼した充実感しか残らない。

人間も、宇宙も、「終わり」があるからこそ、終わりに向かって、一直線に突き進むことができるのだ。

*

物事の「終わり」というのは、悲しいことじゃないんです、多分。

終わることですべての物事はバランスを取っている……この動画を見たら、きっとそう感じると思います。

この宇宙がすべてのエネルギーを使い尽くし、暗黒の虚無になったとしても、どこかに通じる所はあるんじゃないでしょうかね。

人ひとりの存在など、大いなる宇宙においては、ほんの一瞬に過ぎませんが、全力を尽くして生きる価値はあると思います。

https://www.nhk-ondemand.jp/program/P200800000200000/

誰かにこっそり教えたい 👂
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