海洋小説 MORGENROOD -曙光 One Heart, One Ocean

Tag自然と生命

生命の始まりは微生物 ~今日の利益か、数億年後の生命か

海の本当の価値が分かるのは人類が滅び去った数億年後

優秀な潜水艇パイロットでありながら、自暴自棄を起こしてトレーラーに引きこもるヴァルターの元にアルが訪ねて来る。アルの海洋開発に対して、ヴァルターは微生物の億単位の宇宙的価値を説いて、アルを愚弄する。アルは「屁理屈だけは超一流。くだらんプライドだ」と嘲り、「君の負い目は海でしか返せない。それが運命だ...

ウミガメの産卵 ~見守るしかない親の愛と子供の人生

誰に教えられなくても海が故郷だと知っているんだね

マードック夫妻の計らいで海岸デートしたヴァルターとリズ。仲睦まじく砂浜を歩き、心から理解し合えたかに見えたが、リズが恋心を打ち明けると、彼はたちまち態度を変えて、彼女の想いを拒絶してしまう。
だが、父親のアルは上司として彼の戸惑いに理解を示し、娘のリズにも恋する女性の心構えを説く。

海は生きとし生けるもの すべての故郷  

父グンターの必死の努力も空しく、フェールダムの締切堤防は決壊し、幾多の作業員と共に命も失われる。母のアンヌ=マリーは、息子のヴァルターを連れて、アンヌの故国フランスに近いフォンヴィエイユの港町に移り住む。悲しみに暮れるヴァルターの心を癒やしたのは、地中海の美しい眺めと、母が優しく歌うシャンソンの名...

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