海洋小説 MORGENROOD -曙光 海とレアメタルの本格SF小説

【61】 あの世にも、この世にも、帰りたい場所はなく ~ロッド・スチュワートの『セイリング』

ロッド・スチュワートの名曲『セイリング』

リズが歌う『セイリング』は、元々はThe Sutherland Brothersのキャビンとイアン兄弟デュオが1972年6月に発表した楽曲ですが(Wiki参照)ですが、1975年、英国のロック歌手、ロッド・スチュワートがカバーして、世界的な大ヒットとなりました。

歌詞と楽曲の美しさから、古今東西の様々なアーティストが演奏し、時代を超えたスタンダードとなっています。

結婚して「心が自由になる」ということ 池田理代子の『セイリング』でも取り上げていますが、『セイリング』の意味するところは、「愛する人の所に渡って行く」です。旅立ちの歌ではありません。

歌詞の『You』は、キリスト教における「神」とも言われています。

「私は神の御許に渡っていく」という、魂の回帰を描いています。

I am sailing
I am sailing
Home again
‘Cross the sea
I am sailing
Stormy waters
To be near you
To be free

I am flying
I am flying
Like a bird
‘Cross the sky
I am flying
Passing high clouds
To be near you
To be free

Sailing : Rod Stewart Lyricfindより

ロッド・スチュワートの歌唱。歌詞付きの動画です。

ヴァルターにとって、『You(神)』とは、大洪水で亡くなった父親のこと。(参照→ 堤防決壊と父の願い ~生きて、生きて、最後まで生き抜いて

悲しみに暮れる少年時代のヴァルターに、母親は言って聞かせます。

「まずは為すべき事を為すの。そうすれば神様が道を作って、必ず海の彼方で会わせて下さる」

参考サイト

結婚して「心が自由になる」ということ ~池田理代子の漫画『セイリング』
結婚前の女性の揺れ動く心理を『セイリング』にのせて描く池田理代子の傑作漫画について紹介しています。

【小説】 セイリング ~あの世にも、この世にも、帰りたい場所はなく

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(ページ数 10P)

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【小説】 セイリング ~あの世にも、この世にも、帰りたい場所はなく

マードック夫妻と会食 ~早く嫁さんをもらえ

日曜日の朝、ヴァルターはマードック夫妻にランチに誘われ、いそいそとセントクレア公団に向かった。

マードック夫妻も一時帰島し、本採鉱を前にリフレッシュしている。本採鉱が始まれば、夫の方は三ヶ月、プラットフォームに籠もってシステム管理に当たるため、これが最後の息抜きだ。夕べも、アステリアに来て初めて、夫人とディナークルージングを楽しんだらしい。

マードック夫妻の暮らすセントクレア公団は島の西南、古くから存在する住宅街の一角にある。五階建ての建物はどれも築二十年以上が経過し、お世辞にも美観とはいえないが、二LDKの住まいはミセス・マードックの好みで東欧風の飾り付けがなされ、青い手描きの陶器やフォークロアの刺繍がほどこされたファブリックがアクセントを添えている。

マードックの話によると、夫人の実家はトリヴィアでも有名なガラス会社で、ここ数年は一家のルーツであるチェコから良質なモルダバイトを仕入れ、アクセサリーやインテリア小物で業績を伸ばしているらしい。

夫妻は彼をリビングのダイニングセットに案内すると、いきなりウォッカグラスを彼の前に並べた。

「バスで来たんだろう。だったら飲めるはずだ。スラブ風の挨拶だよ。立って歩けなくなったら、僕が車で送ってやる」

マードックは彼のウォッカグラスに度数40パーセントのクリアウォッカをなみなみと注ぐと、ミッションの成功を願って乾杯した。

その後は、ゆで卵入りのライ麦スープ、ハムと野菜のゼリー寄せ、レッドビートのサラダ、牛肉のパプリカシチューとクネドリーキ(茹でパン)など、ミセス・マードックの手料理が次々に運ばれ、郷土の味に舌鼓を打つ。デザートは『ターチュ』と呼ばれるラズベリー入りのケーキで、酸味のきいた甘さが絶妙だ。二切れも食べて満足げに息をつくと、

「お前は飯を食ってる時が一番幸せそうだな」

マードックが目を細めた。

「早く嫁さんをもらえ。それで万事解決だ」

「そんな単純なものかい?」

「単純か否かの問題じゃない。人生の礎の話だ。お前だって、いつまでも根無し草は嫌だろう。この際、真剣に考えろよ。我が家があるのと無いのでは大違いだぞ」

彼が押し黙ると、ミセス・マードックは彼のグラスにウォッカを注ぎ足し、

「そう思って、今日は女の子を招待したのよ。まだここに来たばかりで、友達もないし、恋人もないんですって。とても可愛くて、気立てのいい方よ。あなた、仲良くしてあげたら?」

夫妻が揃って壁時計を見上げた時、ピンポンと玄関のチャイムが鳴った。

「ほら、噂をすればなんとやら。けっこう早かったわね」

ミセス・マードックがそそくさと席を立つと、彼もちょっぴり期待しながらグラスを空けた。

マードック夫妻の差し金

玄関先で女の子の声がし、誰かと思えば、エリザベス・マクダエルだ。透かしの入ったアイボリーのニットプルオーバーにクラシックな花模様のフレアスカートを合わせ、服装までエクス=アン=プロヴァンス風だ。

「俺、帰るよ」

彼が本気で席を立つと、

「どういうことだよ。せっかくお嬢さんがいらっしゃったのに失礼じゃないか」

マードックが制したが、彼は構わず歩き出した。

だが、次の瞬間、彼は椅子ごとひっくり返った。

皆が一斉に彼の顔を覗き込んだが、すでに彼の意識はなかった。

それから、どれくらい時間が経っただろう。

ふと瞼を開いてみると、彼はリビングのカウチに寝かされ、テーブルではリズとマードック夫妻がウォッカグラスを片手に談笑している。リズは勧められるがままにクランベリーウォッカをぐいぐいあおり、同じ人間とは思えない。

彼が目覚めたことに気付くと、リズは席を立ち、「大丈夫?」とカウチに寝そべる彼の顔を覗き込んだ。

「体質だよ。俺の父親も一滴も飲めなかった。そういう、つまらない部分だけ似たんだ」

「そんなことないわ。優しさとか、真面目さとか、良いところもたくさん受け継いでいるわ」

「俺の父親に会ったこともないのに?」

つい憎まれ口を叩くと、「私がお誘いしたのよ」とミセス・マードックが合いの手を入れた。

「お嬢さんも、アステリアでのんびりできる最後のチャンスかもしれないでしょう。たまにはMIGから離れて、プライベートな食事会も楽しみたいだろうと、私から理事長に申し出たのよ。トリヴィアに帰れば、もう二度と、こんな風にお喋りしたり、海を見ることも叶わないのよ」

「……」

「少し海岸でも散歩してきたら? 気分がよくなるわよ」

「それがいい。僕たちも散歩に行くから、一緒に出よう」

浜辺のデート

四人がアパートを出る頃には陽も大きく傾き、辺りは黄昏の光に包まれていた。海岸への小径に差しかかると、マードック夫妻は急に向きを変え、「じゃあ、僕たちはあっちに行くから、君たちはそっちにどうぞ。僕たちの邪魔をしないでね」と反対側に歩いて行った。

ヴァルターとリズは茫然とその場に立ち尽くしていたが、

「仕方ない。海を見に行こう」

彼が促すと、リズも小さく頷き、彼の後ろに付いてゆっくり歩き出した。

彼はエイドリアンに大見得を切った手前、ずっと押し黙ったまま。リズも、むっつりした表情で歩く彼の斜め後ろを、おろおろ付いていくだけだ。

やがて片側二車線のB1幹線に差し掛かると、彼はリズの手を取って「走ろう」と促した。大型トラックが二人の前を通り過ぎ、対向車線を二台の車がかなりのスピードで梁シル抜けると、二人は互いの手をしっかり握りしめ、信号のない横断歩道を一気に渡った。そして、そのまま、彼は何となく彼女の手を離せずにいるし、彼女も彼の手を握りしめたまま。むず痒い気持ちで歩道を進み、護岸の石階段を下りると、黒い砂利浜が目の前に広がった。

「君はその靴で歩けるのか」

彼がハイヒールサンダルの足下を気にすると、

「サンダルを脱ぐわ」

リズは両足のストラップを外した。

「だが、砂利浜だよ。大きな石塊もある」

「何とかなるわ」

リズはサンダルを脱いだが、やはり砂利が痛いのか、辛そうに顔をしかめる。

「君が嫌でなければ、背負ってやるよ」

「赤ちゃんみたいにおんぶするの?」

「そうだよ」

「でも……」

「嫌ならいいんだ、嫌なら」

彼はさっさと歩き出し、リズも後を追いかけたが、やはり足の裏が痛む。

「待って、待って」と泣きそうな声を上げると、彼も立ち止まり、少し腰を屈めた。

リズは意を決して軽くジャンプすると、彼の背中に飛び乗った。

「首が……首が絞まる……」

「ごめんなさい」

リズが力を抜くと、彼は足腰を踏ん張り、ゆっくり砂利浜を歩き出した。

何度か立ち止まり、彼女の膝を抱き直すと、

「重くない?」

と彼女が心配そうに訊いた。

「いや、君の体格ならこんなもんだろ」

「やっぱり恥ずかしいわ」

「すぐに慣れるよ」

「私、こんな風に散歩するのは初めてよ」

「俺だって初めてだ」

「あなた、つむじが左に巻いてるのね」

「変なところを見るな」

「でも、やさしい森の香りがする」

「どこにでも売ってる安物のシャンプーだよ」

「でも、すごく好き……」

リズはきゅっと彼の首を抱きしめ、彼も少し頬を緩める。

夕波が寄せては返し、戸惑う二人を優しく包む。

最後に誰かの温もりを感じたのは何時の日のことだったか。もうずっと長いこと、自分以外の人間を知らずに生きてきたような気がする。

優しい潮騒を聞きながら十分も歩くと、小さな桟橋に辿り着いた。桟橋の袂には古い手漕ぎボートが繋がれ、夢でも見るように波間に揺れている。

セイリング ~あの世にも、この世にも、帰りたい場所はなく

「この辺りに座ろう」

リズが彼の背中から降りると、彼はミリタリージャケットを脱いで、彼女の為に敷物を作ろうとした。

「そんなウォルター・ローリー卿のような真似をなさらなくても大丈夫よ。女王じゃあるまいし」

リズは自分から砂利浜に腰を下ろすと、凜とした表情で言った。

「特別扱いしないで。私は生きる為にここに居るの。ずっとお姫さまでいたければ、エルバラードの邸宅にこもってるわ」

「エルバラードの邸宅って、そんなに大きいのか?」

「無駄に大きいのよ。今ではパパと伯母さましか住んでないのに」

「ママは?」

「亡くなったわ。私が生まれた時に。私だけが助かって、ママは救えなかったの」

「そう……」

「だからこそ、生きたいの。ママの分まで、素晴らしい人生を体験したい」

「気持ちは分かるよ。それより、よくパパが外出を許してくれたね」

「どうして? マードック夫妻が食事に招待して下さって、そこにあなたも同席するだけの話。反対する道理などないわ」

「パパは怒り心頭かと思ってた」

「戒めたいことがあるのは確かでしょう。でも、二人で話したぐらいで怒ったりしないわ。パパが怒るとしたら、不実な真似をした時よ」

「俺が相手でも?」

「パパは余計なことは一切言わないし、私も根掘り葉掘り聞く気はない。だから、あなたも言いたくないことは言わなくていいし、私も気にしない。私が知っているのは、あなたが十三歳の時にお父さまと死に別れ、十六歳の時から寄宿舎で一人暮らしをしてきたこと。昨年故郷の再建コンペに参加したけど、人事の都合で前の職場に戻れず、ここに来たということだけよ」

「そう……」

「パパが『善』だと言えば善人と思い、『悪』といえばそのように見なす――私はパパの人形じゃないわ。私にも私の意思があり、希望があるのよ。あなたがどこの誰であろうと、私は自分の目に映るものしか信じない」

「だが、俺は君が仰ぎ見るような人間じゃないよ。前にも言っただろう、俺は退屈な男だって。趣味もなければ、夢もない。休日も自転車に乗ってぼーっとするだけ。一緒に居ても、面白いことなど何一つない」

「パパも似たようなものよ。家に帰ってきても、ぼーっとTVを見てるか、マッサージチェアで鼾をかいてるか、それ以外は読書一色。他の社長族みたいに旅行やパーティーを楽しむわけでもなければ、美術品やスポーツカーを買い漁るわけでもない。遊びらしい遊びなんて何もしないもの。それでも一緒に居るのは、凄い話を聞かせてくれるからなの。社会のこと、人間のこと、ビジネスのこと。下手なベストセラーを読むより、はるかに為になるわ。こんな話を無料(ただ)で聞かせてもらえる私はなんて幸せなんだろうと、つくづく思わずにいられないほど。あなた、知ってる? パパに講演や寄稿を依頼したら、桁が一つ違うのよ」

リズが目を輝かせると、「君も大変なパパっ子だね」と彼は苦笑した。

「パパの話になると、急に生き生きしだす。よほど好きなんだね」

リズは、『パパ大好き人間』と揶揄されたことを思い出し、決まり悪そうに俯いたが、

「いいじゃないか、パパっ子で。俺だって大変なパパっ子だよ。もしかしたら君よりうんと重症かもしれない。どんなパパでも生きているだけで羨ましい」

「もし嫌でなければ、あなたのお父さまの話を聞かせてくれない?」

「どうして」

「あなたの愛する人だから」

彼はしばらく黙っていたが、「格好よかったよ」と切り出した。

「頭のいい人で、いつも颯爽として、大人にも子供にも人気があった。ドイツ出身だけど、ネーデルラントの治水技術に興味を惹かれて、堤防管理の仕事をしていた。読書家で、スポーツも得意で、射手座の星みたいに文武両道の人だった」

「仲良しだったのね」

「一卵性父子みたいにね。何処に行くのも、何をするのも一緒だった。サッカーも、水泳も、全部父から教わった。俺にはいろいろ問題があったから、いつも付きっきりで見てくれた。父さえ居れば、何でも出来るような気がしてた」

「代わりの人など無いのね」

「そうだ。海の底にも、空の上にも、世界中どこを探しても、父の代わりになる人などいない。だから、俺の時間も十三歳で止まったままだ。今も身体半分で生きているような気がする」

「分かるような気がするわ。私もパパを亡くしたら、きっとそんな気持ちになるでしょう。他人は子供じみていると馬鹿にするけど、本当に親を愛した人でないと分からない淋しさよ。とりわけ天災で亡くせば、悲しみも人一倍でしょう」

「忘れもしない、一八四年二月二十二日のことだ。俺と母をシャトルバスに乗せた後、堤防に戻った。最後に父の姿を見たのは午後六時十三分だ。ダイバーズウォッチで時間を確認したから間違いない」

「……目の前で流されたの?」

「行方不明だよ。父の身に何があったのか、誰にも分からない。父が堤防を守りに戻った翌朝、TVニュースで堤防が決壊したことを知った。町も、畑も、跡形もなくなっていた。俺も母も何度となく電話やメールをしたけど、返事は一切なかった。やがて複数の作業員の遺体が見つかり、最後まで現場に残っていた人の話から事態を悟って、母が死亡届を出した。見舞金や社会保障を受け取る為だ。俺と母は生きていかなければならなかったから。それでも心のどこかで待ち続けていた。父がライン川の向こうから手を振りながら帰ってくる夢も幾度となく見た。父が亡くなったことを痛感したのは、母が再婚した時だ。父とは全くタイプの違う人を『父さん』と呼ばねばならなくなった時、もうこの世に父はないのだと悟った。それでもまだ諦めきれない。まだ何処かに生きていて、いつか海の向こうから帰ってくるような気がする。そうやって時間だけが過ぎて、俺はいつまでたっても十三歳のまま、自分一人が水底(みなそこ)に取り残されたようにも感じる。――もう一度、父さんに会いたい。幻でもいいから、この目で見たい。さよならを言うこともできなかった。今では父がどんな風に笑い、どんな声で話していたかも、よく思い出せない。時の流れは残酷だ。幸福だけでなく、記憶まで奪っていく」

リズはぎゅっと彼の腕を抱きしめ、目元を押し当てた。

「どうして君が泣くの?」

「……だって……」

リズはさめざめと涙を流し、彼はそんな彼女の肩を抱きながら、(泣きたいのは、俺の方だよ)と心の中で苦笑する。少し頬を寄せると、自分の代わりに十数年分の涙を流してくれる人の、甘く優しい香りした。

ひとしきり泣くと、リズは彼の肩に頭をもたせかけ、「自分自身の家や家族を持とうとは思わないの?」と小さく訊いた。

「俺が自分の家や家族をもって、ずっと居着くと思う?」

「……」

「俺はずっと一人でやってきて、今さら誰かと一緒に居たいとは思わないし、一緒に居られるとも思わない。一人が好きというわけではないけれど、結局、一人で居る方が落ち着く。誰かと一緒に居る自分など、想像もつかない」

「だとしても、あなたにも帰る場所は必要でしょう」

「帰りたくても、何処に帰ればいいのか分からない。あの世にも、この世にも、俺が帰りたい場所はないんだよ」

そう呟く彼の眼差しは淋しい。

こうして寄り添っていても、永遠にすれ違う二羽の小鳥のように海の上を彷徨っているような気がする。

「君はシャンソンなんか歌えるの?」

不意に彼が訊いた。

「フランス語は無理だけど、英語ならいい曲を知っているわ。『セイリング』というの」

リズは小鳥のように口ずさみ、彼は黙って耳を傾けた。

僕は航海を続ける

海を渡り

再び家に帰るために

僕は航海を続ける

嵐の海の中を

あなたの元に行く為に

自由になる為に……*53

それは故郷の潮騒のように、彼の胸に染みた。

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宇宙文明の根幹を成すレアメタルと海洋社会の覇権を懸けて水深3000メートルの深海に挑む。
リストラされた潜水艇パイロットが恋と仕事を通して再び生き道を得る人間ドラマです。
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