海洋小説 MORGENROOD -曙光 One Heart, One Ocean

Category第2章 採鉱プラットフォーム

文明を支えるのは鉱害病でボロボロになった人の手

現代文明を支えるのはボロボロになった人の手だから

故郷に大洪水で最愛の父と成果を失い、心に深い傷を負ったヴァルターは、故郷フェールダムの復興ボランティアに打ち込み、再建コンペでも健闘するが、大手建設会社・ロイヤルボーデン社の広告用パースの盗用を疑われ、故郷の仲間とも絶縁。さらには長期休職が原因で職場を解雇されてしまう。...

採鉱プラットフォーム ~洋上のギルド工場

Nautilus Minerals社 採鉱システム 支援船

初めて洋上の採鉱プラットフォームを訪れたヴァルターはその威容と機能に圧倒される。水深3000メートルの海底下から海底鉱物資源を採掘するにあたってポイントになったのはコンピュターシミュレーションの技術だった。会社ごと買収したアル・マクダエルは先行者利益について語る。

深海とはムーンプールに広がるもう一つの宇宙

ムーンプール

採鉱プラットフォームの揚鉱管・接続ミッションを前に、父の最期を知って打ちのめされたヴァルターは、リズの励ましによって少しずつ自分を取り戻す。「深海を見てみたい」というリズの願いを聞き入れ、一緒にムーンプールを訪れ、深海のダイナミズムについて語り合う。

想像力で深海に潜る ~潜水艇で夢見る生命の世界

地上の一切から離れて心の深みに降りていく

潜水艇プロテウスの格納庫を訪れたリズは、重役会議で恥をかいたパイロットのヴァルターと鉢合わせる。深海調査の話を聞くうちに、リズは「私も行ってみたい」と願う。ヴァルターはリズを潜水艇の耐圧殻に誘い、「想像力で潜るんだよ」と夢の中で深海の様子を語って聞かせる。

臆病なウミガメは甲羅から顔を出すのが精一杯 ~ゆっくり進む恋があってもいい

あの晩彼女に話したいと思った気持ちは本物だ

嵐の夜、高齢の機関士ワディが急病になる。ヘリも飛ばせない中、ヴァルターは補給船の操船を買って出て、無事に島に送り届ける。
海の別荘ではアルがずぶ濡れのヴァルターを優しく迎え入れ、父娘の優しい暮らしに触れる。一度はリズの告白を拒んだヴァルターだが、少しずつ気持ちも変わりつつあった。

ウミガメの産卵 ~見守るしかない親の愛と子供の人生

誰に教えられなくても海が故郷だと知っているんだね

マードック夫妻の計らいで海岸デートしたヴァルターとリズ。仲睦まじく砂浜を歩き、心から理解し合えたかに見えたが、リズが恋心を打ち明けると、彼はたちまち態度を変えて、彼女の想いを拒絶してしまう。
だが、父親のアルは上司として彼の戸惑いに理解を示し、娘のリズにも恋する女性の心構えを説く。

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