堤防と治水– tax –
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締め切り大堤防(アフシュライトダイク)とコルネリス・レリーの偉業 ~世界は意思の表象
⑫ 父親と仲違いしたグンターは電車の中で『意思と表象の世界』に読み耽る女の子に出会い、オランダの締め切り大堤防を見に行くようすすめられる。圧倒的なスケールと水難に立ち向かう人々の熱意に心を動かされたグンターは自らも治水を志す。実際の大堤防を動画と写真で紹介。 -
数百年に一度の水害に備える ~オランダの堤防と美しい干拓地
グンターは最愛の女性アンヌ=マリーと結ばれ、息子ヴァルターに恵まれる。赤子の世話に戸惑うグンターに「父親の出番は10年後。あなたの助けが必要になる」と説く。そんなヴァルターにグンターは堤防と治水の重要性について語って聞かせる。 オランダの堤防と美しい干拓地を画像と動画で紹介。コラム『数百年に一度の水害に備える』と併せて。 -
人生の半ばにおいて、人生は私を失望させはしなかった ~ニーチェの『悦ばしき知識』より
言葉の問題を乗り越え、サッカー仲間もできた息子ヴァルターの姿に、グンターはようやく苦難を抜け出したことを実感する。一方、締切堤防の補強工事をめぐって自治体と対立。水害の脅威が迫っているのに可動式台防潮水門の改修工事が優先される。 -
堤防決壊と父の死 ~生きて、生きて、最後まで生き抜いて
大型低気圧の到来で海面や運河の水位が上昇し、グンターは堤防の保護に全力を尽くすが、ついに決壊してしまう。父を亡くして茫然自失とするヴァルターを、母のアンヌは「生きるのよ」と励ます。 -
農地再生と町の再建 ~土地が蘇れば、何十年、何百年と作物を実らせる
㊱ ヤンとヴァルターを中心とする復興ボランティアの努力により洪水で壊滅した干拓地も徐々に緑を取り戻すが、再建を急ぐ自治体と地元経済界の思惑が結びつき、一体をモダンなリゾートにリビルドする計画が持ち上がる。 -
人工地盤と『緑の堤防』 ~インプラント工法と地盤造成の技術
㊲ フランシス・メイヤーの提案する臨海都市計画に対して反対意見が高まる中、アイデアコンペの企画が持ち上がる。メイヤーに打ち克つには世界レベルのアイデアで対抗するしかない。ヴァルターの目を引いたのは建設会社の地盤造成技術『ジオグリーン』の宣伝用パースだった。 -
再建の誓い ~ 骨一本になっても、この町を守る
㊳ 壊滅した干拓地では世界的建築家を迎え、臨海都市建設のアイデアが持ち上がっていた。ヴァルターとヤンは地元住民の意を伝える為、再建コンペへの参加を表明する。
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