自分で自分を愛せない母親たち

「本当の自分を見せたら、嫌われる」

育児のメールマガジンでお馴染みの『ぴっかりさん』こと、萩原光さんが、「親子サポート最前線から見た、現代子育て事情」として、下記のブログを開設されています。

※ いま、子どもと親に何が起きているのか? (現在、リンクは削除されています)

荻原さんの記事とコメントを読んで、つくづく思ったのは、『自我を出せない母親が、自我の出せない子供に育てている』という事でした。

自我の出せない人は、本当の自分を見せることができません。

本当の自分を見せたら、周りに嫌われると思い込んでいるからです。

自分で自分を愛することができないと、子供の欠点も許せません。

わあわあ泣く子は、自分の分身に見えて、余計でイライラします。

口答えする子は、自分の短所を受け継いでいるみたいで、余計で憎らしく見えます。

見たくない、見ようとしない、自分の欠点や弱点を子供に重ね見て、いっそう子供と接するのが苦手になるんですね。

自分を愛することから始めよう

「自分を愛することから始めよう」というのは、占星術家のマドモアゼル愛さんの言葉です。

https://copy2.novel.onl/loving-yourself

子供の欠点や間違いばかりが目について、子供を愛することができない人は、まず自分自身を愛することから始めてみませんか。

上記の記事にも書いていますが、自分を愛するということは、自分の嫌なところも、過ちも、すべてひっくるめて、自分に許すことです。

人は、「優れているから」「強いから」という理由で、人を愛するわけではありません。

弱くても、愚かでも、皆の幸せの為に一所懸命に頑張っている姿に心を惹かれるのです。

お母さんがドジな駄目人間でも、子供は決して親を軽蔑したりしません。

ドジな駄目人間でも、一所懸命に美味しいご飯を作り、子供の体調管理に気を遣い、家族と楽しく過ごそうと奮闘する姿に強さや優しさを感じるのです。

自分で自分を愛せない親は、他より優れることによって子供の尊敬を得ようとしますが、それは大きな間違いです。たとえ周りが褒めそやすような美人のお母さんでも、高給取りのお父さんでも、いつも威張って、子供が鼻風邪を引いても気にもかけない親をどうして尊敬するでしょう。

いくら知識に優れても、子供の疲れなど気にもかけない親より、ささっと手作りのハーブティーを煎れて、「大丈夫?」と声かけしてくれる親の方が、よほど有り難いでしょう。

子供は親の苦悩や葛藤を通して、人間の偉大さを学びます。

たとえば、子供が門限を破ったことに腹を立て、ついつい厳しく叱責したとします。

でも、その後、「しまった、言い過ぎた。私の悪い癖が出た」と反省する気持ちは子供にも伝わります。

そこで、あなたが「さっきはごめんね。でも、とても心配だったから」と、一歩突き抜けて、子供への気遣いと悔悟を示せば、子供も(悪かったな)と感じて、次から改めるようになります。

だけども、あなたが短気な自分を許せず、(子供に侮られた)と思っていると、子供の過ちをひたすら責めるだけです。その後、子供はがみがみ叱られるのが嫌だから、あなたの言い付けに従いますが、心の中では醒めています。

そして、謝ることも、省みることもできない親を、だんだん人間として蔑むようになるのです。

自分で自分を愛せない母親は、ノウハウや権威に頼る

自分で自分を愛せない母親は、基本的に自分というものが信じられませんから、自信をもって子供に教え諭すということができません。

根本的に「本当の自分を見せたら、嫌われる」と思い込んでいるので、自分で「こうだ」と決めたことを確信をもって表明することができないのです。

そうなると、「いい子に育てる方法」とか、子育て論で有名な○○先生の本とか、世間で高評価を得ているノウハウや権威に頼るようになります。世間で「いい」と評価されているものなら間違いない、という思うからです。

誰でも子育ては迷うものですが、いろいろ考えた末に「こんな風にしてみよう」と思うのと、「○○先生が言ってるから、こうしよう」と従うのでは、まったく質が違います。自分で考えて決めたことなら説得力もありますが、他人の子育て論は所詮借り物です。何をどのようにしても、型通りにしかなりません。そして、思うような結果が得られないと、「これじゃない、次はあれ」と枝から枝を飛び移るように、ノウハウ収集に走ってしまうんですね。

自分で自分を愛せない親は、「ごめんなさい」と「ありがとう」を言わない

自分で自分を愛せない親は、「本当の自分を見せたら嫌われる」という不安が強いので、いつも自分を立派に見せようとします。

弱いところや、駄目なところを見せたら、子供に侮られると思うので、自分が間違っても決して謝らないし、直しもしません。意地でも「自分は正しい、子供が間違っている」という図式に当てはめようとするので、態度も高圧的になります。

何をしても責められるので、子供はいつも親の顔色を窺うようになり、しまいには自我というものを失ってしまいます。

また、自分で自分を愛せない親は、子供にも「ありがとう」を言いません。子供が親に従うのは当然だと思っているので、子供が気を利かせたり、頑張ったりしても、そうと気付かず、むしろ自分の功績と考えるからです。

これでは親子関係など、とうてい上手くいきません。

表面的には穏やかでは、子供の中にはストレスがいっぱい。

しまいに心を病んで、人生そのものが上手くいかなくなってしまいます。

親は、立派だから、正しいから、愛されるわけではない

繰り返しになりますが、親というものは、立派だから、正しいから、愛されるわけではありません。

人間としての苦悩や欠点を抱えながらも、強く、優しく、生きていこうとするから、子供も尊敬するのです。

子供と楽しく過ごしたいなら、まずは自分で自分を愛しましょう。

自分を素直にさらけ出せない親と一緒に居るほど、子供にとって苦痛なものはありません。

なぜなら、親がそうであるように、子供も自分をさらけ出すことができないからです。

あなたが許せないのは子供の振る舞いではなく、子供の中に自分の嫌な面を重ね見るからだと自覚しましょう。

そして、それが自覚できたなら、自分がそうなってしまった経緯を思い返し、その過去を許しましょう。

たとえあなたが欠点だらけの人間でも、あなたが克服しようとする限り、人はあなたを応援します。

もし、あなたが周りの愛と尊敬が得られないとすれば、それは欠点のせいではなありません。あなたがそれを認めようとせず、いつも立派でいよう、強くあろうと、自分を大きく見せることに必死になるから、周りも疲れてしまうのです。

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