ママから赤ちゃんへ ~ちょっとだけ待っててね【ママの詩】

赤ちゃん

ママから赤ちゃんへ。上の子が生まれた時に書いた詩です。

目次 🏃

透き通るように小さな爪

ユキちゃんの手。

生まれた時は、鶏の足みたいにシワシワで、
皮膚なんか今にも破けそうなぐらい薄かったのに、
今はおまんじゅうみたいにプリプリしているよ。

あんまり柔らかくて、温かいので、
いつも両のゲンコツにプチュプチュとキスすると、
甘いミルクの匂いがするんだな。

最近、ユキちゃんは、おしゃぶりが大好きで、
口からミルクの匂いが移っちゃうからだよ。

ママが今でも思い出すのは、
生まれたばかりのユキちゃんの指先に伸びた、
透き通るように小さな爪です。

こんなに小さな赤ちゃんなのに、
しっかり爪が生えているのに、
本当にびっくりしたのです。

と、同時に、
手も、足も、お腹も、頭も、
ちゃあんと揃って生まれてきてくれたんだなあと分かって、
ホッとしました。

もしかしたら、
指が一本、欠けてるんじゃないか、
腎臓が一個しかないんじゃないか、って、
そりゃあ心配しましたから。

ユキちゃんが生まれた時、
ママは何度も指の本数を数えたよ。
足の指が六本ぐらいありそうで、怖かったの。

でも、何回数えても五本で、ホッとした。

爪も生えていた。

ママは何もしていないのに、
君はちゃあんとお腹の中で育ってくれたんだね。

えらいね。

ユキちゃんが、優しくて、しっかり者であるのをいいことに、
ママは小さなユキちゃんに頼りっぱなし。

本当に助けが必要なのは、
ママの方かもしれません。

ちょっとだけ待っててね

ユキちゃん。

いつもバタバタして、ごめんね。

掃除。洗濯。買い物。炊事。
やることがいっぱいあって、
いつもユキちゃんをひとりぼっちにさせてしまう。

「お台所をするから、ちょっとだけ待っててね」
そう言って、今日もユキちゃんをベッドに一人、置きました。

こんな時、ユキちゃんは、目をキョロキョロさせて、
オモチャの方を見ながら、しばらくママの好きにさせてくれます。

もしも口が聞けたなら、
「ママ、行かないで。もうちょっと遊んでよ」
と言いたいだろうに。

まだ三ヶ月だけど、
ユキちゃんは、何でも分かってる。
ママが忙しいのも、
「ちょっと」と言いつつ、
何十分でも待たせてしまう事も。

ゴメンネ、ゴメンネ、と、
心の中で手を合わせながら、
ママはいつも用事をしています。

明日は、五分でも、十分でも長く、
ユキちゃんと遊べるようにするね。

本当にごめんなさい。

ママが一番好きなのは

ママが一番好きなのは、
お風呂の後、お乳をいっぱい飲んで、
満腹になったユキちゃんが
ウトウトし始めた時。

今日も、
いっぱい遊んで、
いっぱい泣いて、
いっぱいお乳を飲んで、
「楽しかったよ」と言っているのが
確信できるから。

ななめ横から見たら、
仏様みたいに貴いお顔をしているよ。

ありがとう。
大好きです。

誰かにこっそり教えたい 👂

子供の自立と親子関係をテーマにしたシリーズ記事です。
詳しくは『自立したい子供 VS 自立させたくない親』をご参照下さい。

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この記事を書いた人

作家・文芸愛好家。80年代サブカルチャーの大ファン。アニメから古典文学まで幅広く親しむ雑色系。科学と文芸が融合した新感覚のSF小説を手がけています。看護師として医療機関に勤務後、東欧在住。石田朋子。amazonの著者ページ https://amzn.to/3btlNeX

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