はじめに ~避けられなかった悲劇 2008年、東京・秋葉原で起きた通り魔事件の第一報を聞いて、一番に思ったのは、「日本はこの10年間、何も学んでいない」ということでした。...
処世は時言、真理は永遠 ~人は魂で生き、理性で現世を渡る
世の中、いろんな○○論が溢れています。 情熱をもって生きろと説く人がいる一方、ゆっくり生きればいいと説く人もあり、どちらが正しいのか、分からなくなりますよね。 それとは別に、この世には絶対不可侵の規律が存在します。 殺すな、盗むな、嘘をつくな、etc。...
貞子の『リング』 ~「自分さえ良ければ」の連鎖
鈴木光司のベストセラー『リング』では「自分さえ良ければ、他人はどうなってもいい」という利己的な理由から呪いのビデオがどんどんコピーされます。自分のやりたいことをやってママが輝けば、子供も幸せなはずという考え方は本当に正しいのかを考察するコラム。
旧石器捏造事件に思う ~人の過ちとは
先日、『神の手』と称される、民間の考古学研究所員の旧石器捏造事件が発覚し、厳しく糾弾された。某氏は、「魔が差してやった。皆様に迷惑をかけて申し訳ない」と涙ながらに謝罪したが、考古学界に与えた衝撃は大きく、長年の実績や信用を揺るがしかねない大問題となっている。...
政治家 たんに就職しただけ ~セカンドキャリアとしての政治~
政治家、特に自民党の政治家の言動を見るたびに、私の頭にはある一つの言葉が浮かぶのだった。「就職」という言葉である。あの人たちはべつだん政治家になったわけではないんだな。たんに政界という特殊業界の中の、自民党という特殊会社に就職しただけの人たちなんだ。
コロナ禍と休校(オンライン授業)とネット依存との闘い
ようやく明後日から学校が再開する。 ほぼ一年―― 体感的には一年半(冬休みや夏休みも巻き込んで) コロナ禍の影響で通常の登校は休止、小学校から大学までオンライン授業に切り替わり、子供は常時ステイホーム、一時期、18歳以下の未成年は一人で外出することも禁じられ、国中が異常な状況下に置かれた。...
若者のひもじさと年長者のご馳走の思い出
10代から20代にかけて、いつもお腹が空いていたのを今も思い出します。 食べても、食べても、すぐにお腹が減って、「お腹空いた……」って、食べ物のことばかり考えてた時もありました。 年寄りになると基礎代謝も激減して、空腹もめったに感じなくなるけれど、若い時分の空腹感って半端ないですよね。...
毒にも薬にもならない正論
既にご存知の方もおられるかと思いますが、『eclipse』は『蝕』の意味。 月蝕、もしくは日蝕を表す言葉として、映画・小説のタイトルや商品名などによく使われています。...
ある田舎の『土葬』の思い出 ~現代のシンプル葬と葬儀の本質~
結婚式のように洗練された現代の葬儀に参列しながら、1970年代後半の田舎の土葬について振り返る。本来、葬式とは縁者が一同に会し、絆を確かめる為のもの。形ばかり求められ、何かと面倒な葬式離れの背景について考察。
作品に罪はあるのか。非凡人は法律を超える権利を有するのだろうか。
マイケル・ジャクソンの性的暴行容疑に思う。有名人の犯罪は「非凡人」ということで許されるのか。作品に罪はないのか。ドストエフスキーの名作『罪と罰』の「非凡人は法も踏み越える権利を持つ」というラスコーリニコフの思想をベースにしたコラム。