心の海が凪いでいる 目の前は 未だ黒い雲が垂れ込め 水面には陽も射さないけれど それを見つめる眼は 不思議なほど穏やか まるで心の海を映し出すように 風は荒ぶり 波は切り立つ それでも彼は水際に立ち 一人静かにつぶやくのだ 「世界中で この海を生かせるのは 私しかいない」 心の海が凪いでいる...
乗り越える =「辛い事がなくなる」という意味ではない
《乗り越える》とは、辛いことがなくなる、という意味ではありません。 恨み辛みから脱却し、いかに自身の体験を世界に還元するか。 そこに辿り着くまでの過程を指します。...
処世は時言、真理は永遠 ~人は魂で生き、理性で現世を渡る
世の中、いろんな○○論が溢れています。 情熱をもって生きろと説く人がいる一方、ゆっくり生きればいいと説く人もあり、どちらが正しいのか、分からなくなりますよね。 それとは別に、この世には絶対不可侵の規律が存在します。 殺すな、盗むな、嘘をつくな、etc。...
今この子に「生きろ」と言うことは、「死ね」と同じくらい残酷に思える
「死にたい」の反対語は「生きろ」ではなく、「それでもあなたが好き」だと私は思います。 大洪水で父親を亡くしたヴァルターは、移住のストレスもあり、すっかりやつれて、悪夢にさいなまれるようになります。...
言葉とは人間そのもの ~スキャットマン・ジョンと『英国王のスピーチ』
人は言葉によって、自身の考えや欲求や感情を表し、相手に伝えることができます。 その逆もしかり。 一言といえど、そこには、発した人の心があり、動機があります。 言葉とは、全人的な存在なのです。 もし、何かの原因によって、言葉に不自由が生じたら、人はどんなストレスを感じるでしょうか。...
やるか、やらないか、決断の時
他人の成功を羨む人がいます。 あれくらい、誰でもできる。 自分はまだ本気を出してないだけ。 が、本当にそうでしょうか。 やろうとしない言い訳を、自分にも、周りにも、言い聞かせていませんか。 失敗するのが怖い。 馬鹿にされるのが怖い。 傷つきたくないが為に、後回しにしている人は少なくないと思います。...
自分に『よし!』と言えますか?
人間がこの世で生きていく上で、一番辛く感じるのは『劣等感』ではないでしょうか。 周りを見回せば、社会的にも、能力的にも、自分より優れた人はたくさんいますし、容姿、財産、住まい、肩書き、アップロードした写真や「いいね」の数まで、比較すればきりがありません。...
能力は現在の力、可能性は未来の力
今、目に見える実績や能力よりも、可能性の方がはるかに大きな力を持ちます。 何故なら、実績は過去の力、能力は現在の力、可能性は未来の力だからです。 人と仕事のマッチングは、未来への投資のようなもの。 上手く噛み合えば、実力以上の効果がありますが、そうでなければ、人も、職場も、疲弊するばかりです。...
拾いの神は捨てられた後にやって来る
捨てる神あれば、拾う神あり 誰にとっても、採用 / 不採用、入賞 / 落選、交際OK / ごめんなさい、等々。 選ばれない苦しみは計り知れないものがあります。...
海のように深く静かに沈潜する ~内省こそ人生の処方箋
『沈潜』とは深く沈んで黙考すること。人は喋ったり、書いたりしている間、深くは考えないものです。時に立ち止まり、深く沈潜することで、人生が好転することもあります。小説の一場面をモチーフとした心のコラムです。