看護でも、根底に自己無価値感のある患者さんへの療養指導は響かないことが多いです。「煙草は止めましょう」「一日一回は筋力トレーニングをしましょう」とすすめめても、生きる気力のない人はウンウンと頷くだけで、TVドラマのヒロインみたいに必死にリハビリしたり、食事に気を付けるようなことはありません。病気で...
その正論に愛はありますか ~正しいだけの親は要らない
正論は子供を苦しめる 子どもに教え諭す時、正論を言う人も少なくないと思います。 「嘘をついてはいけません」 「門限を破ってはいけません」 「弱い者いじめをしてはいけません」 反論する余地もない、絶対的正義――いわゆる『正論』と呼ばれるものです。 この正論を口にされたら、誰も何も言い返せません。...
今この子に「生きろ」と言うことは、「死ね」と同じくらい残酷に思える
「死にたい」の反対語は「生きろ」ではなく、「それでもあなたが好き」だと私は思います。 大洪水で父親を亡くしたヴァルターは、移住のストレスもあり、すっかりやつれて、悪夢にさいなまれるようになります。...
愛を実践して、人生を説く
親の教えが子どもの心に響くのは、そこに愛があるから。 たとえ、その時は意味が分からなくても、 生涯、実感できなくても、 子どもは何かを掴もうと努力する。 親の愛と教えに報いたいから。 そして、その願いは、死も超えて続く。 なぜなら、子は親の愛に報いるために、全力で生きていくから。...
腐っても、母親 ~子供にとって母親は神聖な存在
親が子供を愛する以上に、子供は親を愛している 『婦人公論』2007年4月22日号の特集「子育ての正解は『自分流』」の特集に、こんな言葉がありました。 親の育て方が子供の個性に影響を与えるのではなく、子供の個性が親の育て方を決めている、とも言えるわけですよ。...
『親の書いた作文で賞をとり、親が書いた絵で賞を取り』 利己的なエリート教育の末路
はじめに ~避けられなかった悲劇 2008年、東京・秋葉原で起きた通り魔事件の第一報を聞いて、一番に思ったのは、「日本はこの10年間、何も学んでいない」ということでした。...
高卒でも生きられる ~18歳の若さと借金ゼロの強み
高卒でも賢く生きれば大丈夫 昨今の経済苦や高齢化問題、家庭内の諸事情で、やむなく高卒就職を選択する人も少なくないと思います。 しかしながら、「高卒就職=人生終了」「生涯年収に大差がつく」という声も多く、せっかく就職先が決まっても、絶望的な気持ちになっている人も少なくないのではないでしょうか。...
子供に対する最大の贈り物は『時間』です ~スーパーナニーの言葉
私の居住国では、昨年から始まった『Super Niania』という番組が人気を集めています。 『Super Niania』とは「スーパーナニー」の意味で、イギリス国営放送BBCで歴史的高視聴率を記録した『Super Nanny』のローカル版です。 BBCの『Super Nanny』は、Jo...
言葉とは人間そのもの ~スキャットマン・ジョンと『英国王のスピーチ』
人は言葉によって、自身の考えや欲求や感情を表し、相手に伝えることができます。 その逆もしかり。 一言といえど、そこには、発した人の心があり、動機があります。 言葉とは、全人的な存在なのです。 もし、何かの原因によって、言葉に不自由が生じたら、人はどんなストレスを感じるでしょうか。...
会えない時間が愛を育てる ~人と人を繋ぐのは絶妙な間
どんなに彼と深く愛し合っていても、あなたと彼が常に身体をぴったり密着させているようでは、二人の間に太陽が差し込む隙がありません。お互いに相手から一歩離れて、二人の間に太陽の光が差し込む空間を作ってください。