自分を見つめる・自分を知る ~自分自身を理解することが幸せへの第一歩

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親と対決するにあたって一番大切なのは、『自分を知る』ということです。闘う前に、自分はどうしたいのか、何が欲しいのか、とことん考えて、自分という人間を理解しましょう。愛が欲しければ、愛のある方へ。自由が欲しければ、自由のある方へ。求めるものを堂々と目指しましょう。

親と対決するにあたって一番大切なのは、『自分を知る』ということです。

闘う前に、自分はどうしたいのか、何が欲しいのか、とことん考えて、自分という人間を理解しましょう。漠然と親に歯向かっても、何がしたいのか分からなければ、ただの口答えで終わってしまいます。幼子のように、ぶんぶん拳を振り回しても、お互いに傷つくだけで、何も変わりません。

あなたが親の言動や価値観に違和感を覚えるようになったのも、『自分』というものが育ってきたからです。幼児は世の中のことなど何も知りませんから、ハイハイと言うことを聞くだけですが、あなたは情報や分析力を身に付け、世の中のこともそれなりに知っています。たとえ相手が親でも、間違いや矛盾に気付くのは、それだけ知性や社会性が育った証拠です。それは憎悪でも裏切りでもありません。

ただ、不満や苛立ちを「死ね」とか「殺す」といった言葉でぶつけても、誰にも何も伝わりません。何がそんなにむかつくのか、どうなれば気持ちが収まるのか、自分でも説明がつかないものを他人が救えるわけがないからです。

愛が欲しければ、愛のある方へ。

自由が欲しければ、自由のある方へ。

求めるものを堂々と目指しましょう。

目の前の親から得られないなら、他に道を求める以外にありません。
それには自分の求めるものを、自分自身がしっかり把握していることが大事です。

iPS細胞の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥氏も、「医者になったら勝ち組だよね」みたいな漠然としたノリで始めていれば、これほどの功績は果たせなかったと思います。やはり根底に「難病患者を救いたい」という強い動機と目的意識があればこそ画期的な研究に繋がったわけで、整形外科医として務めたいのか、研究がやりたいのか、それすら分からないようでは、どれほど優れた能力があっても、宝の持ち腐れで終わっていたかもしれません。

そこまで優れた例でなくても、自分は何がしたいのか、ちゃんと把握しているだけでも、その先数十年に大きな違いが生じます。一方は荒波に揉まれても、ひたすら目的地をめざすので、どこかには辿り着きます。一方は波が立つ度に迷走し、休んだり、引き返したりするので、力を消耗するだけで、どこにも辿り着きません。しまいに無気力や無能感に陥り、生きることも止めてしまいます。

自分の望みや適性を知ることは、学業で優秀な成績を修める以上に大事なことです。毎回テストで百点をとる実力があっても、その力をどこに生かせばいいのか分からなければ、持ってないのも同じことです。逆に、テストの点数はそこそこでも、「動物が大好き」であれば、動物に関係のある分野で働くことが可能ですし、動物をテーマにしたウェブサイトを運営して、大勢に感謝されながら、小銭を稼ぐことも可能でしょう。たとえ規模は小さくても、好きな気持ちや特技が社会に役立ち、ささやかでも対価を得ることができれば、大きな生き甲斐となります。秀でた力を持っていても、誰にも必要とされないなら、それは非常に哀しいことではないでしょうか。
自分を知ることは、いい人生を生きるための最初の一歩

自分を知ることは、いい人生を生きるための、最初の一歩です。

『自分』の中には、好きなことや得意なことの他に、自身の性格も含まれます。内気、神経質、大雑把、楽天的、自分はどんなタイプか知っているだけでも、仕事や人付き合いを選択する上で、大いに役立ちます。

人間関係の煩わしいのが苦手な人は、なるべく在宅でできるスキルを身に付ければいいし、大雑把な人は、きちきちした事務をやるより、対外的な仕事の方が向いているかもしれません。

またスクールカーストみたいなのが苦手な人は、派閥を作りたがる人とは距離を置けばいいし、地味なぼっちが居心地いい人は、無理に華やかなサークルに属したりせず、同じオタクな友人を探せばいいのです。

人間の性格に優劣はありません。内気な人には内気さゆえのメリットとデメリットがあり、それが周囲と噛み合うか否かの違いです。

もし、自分の存在が苦しく感じるとしたら、ウサギが無理にライオンの輪に入ろうとしているからかもしれません。ウサギにはウサギにあった生き場所があり、ライフスタイルがあります。

肝心なのは、「ライオンになること」ではなく、自分がウサギかライオンか正しく知ることなのです。

では、どうすれば、自分を正しく知ることができるのでしょう。

それは、いろんな物事を知ることです。 

今は図書館もあります。インターネットもあります。興味のあるものは片っ端から眼を通し、知識やノウハウを蓄積すればいいのです。
どれもが即回答に繋がるわけではありませんが、知識のストックを増やすことは決して妨げになりません。十年前に勉強したことが、思いがけず役立つこともあります。

その際、「これは役に立たない」という先入観は捨てること。小説でも、ニュースでも、あなたに必要な答えは、あなたが今まで見向きもしなかった野原に隠れているかもしれません。柔軟に、幅広く、知識や見識を磨きましょう。

生き地獄から脱出するには、光に向かう道筋を見出さなければなりません。その手掛かりとなるのが、あなた自身の望みと、様々な情報が書き込まれた世界地図なのです。

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