ドストエフスキー– category –
江川卓と原卓夫の『カラマーゾフの兄弟』と米川正夫訳の『罪と罰』をメインに「人と社会」「愛と救済」について読み解くコラム。
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縦書きに最適『秀丸エディタ』の基本設定とメリット・デメリット
縦書きに便利な『秀丸エディタ』の基本の設定とメリット・デメリットについて紹介しています。部分編集、ウィンドウ分割、コメントの色付けなど、付加機能も充実し、草稿の完成に便利です。 -
なぜ若者はすぐ人生に絶望するのか ~初心者ドライバーのように辛抱強く付き合おう
【なぜ子供や若者はすぐ人生に絶望するのか】 親を殺すか、自分が死ぬか ~人生は最後まで生きてみないと分からないの続きです。 なぜ若者はすぐに人生に絶望するのか。 URL記事にも書いていますが、世の中のことも、人間のことも、よく知らず、経験も浅い... -
イワンとアリョーシャの兄弟愛 江川卓の『謎とき カラマーゾフの兄弟』より ~桜んぼのジャムのエピソード
イワンとアリョーシャが大審問官について語り合う場面に登場する『桜んぼのジャム』を実際にロシアで食して感激した江川先生のエピソードを紹介。天国への入場券をつつしんでお返しするというイワンの心情と、カラマーゾフの血を受け継ぐアリョーシャの皇帝暗殺に関するコラムです。 -
ドストエフスキーの生涯と執筆の背景 ガリマール新評伝より ~葛藤する限り、人は神と共にある
難解・冗長で知られるドストエフスキーはどんな時代に生まれ、何に影響を受けて作家活動を開始したのか、ロシア史、文学史から読み解く詳伝より見どころを紹介。賭博、借金、投獄、女、波瀾万丈の人生の中でもロシアの行くべき道を模索し、人類の処方箋を探し求めたドストエフスキーの深い知性と義侠心がひしひしと伝わってくる良書。 -
大審問官=悪魔の現実論を論破せよ《カラマーゾフ随想》 原卓也訳(10)
カラマーゾフの兄弟の命題ともいうべき『大審問官』。原卓也の訳本と江川卓の『謎とき・カラマーゾフの兄弟』のテキストを交えながら、人間が生きることと神の教えの矛盾、「イエス・キリスト VS 悪魔の三つの誘惑」などを解説。 -
屁理屈と無神論 その理論は本心ですか?《カラマーゾフ随想》原卓也訳(7)
「とにかく答えてくれ。神はあるのか、ないのか?」「ありませんよ、神はありません」「じゃ、悪魔はあるんだな?」「いませんよ、悪魔もいません」現代でも、理屈を並べるのが好きな人は多いし、自分も相手も理屈で説き伏せ、本音や問題を覆い隠すのが癖になっているケースも多いと思う。 それでも、どこかで破綻するのは、それが『真実』ではないからだろう。 -
オレオレ詐欺と現代のラスコーリニコフ ~金持ちの高齢者から騙し取るのは罪なのか?
『持てる者から奪えばいい』というオレオレ詐欺の論理はなぜ間違いなのか。個人が勝手な正義を行使することで社会不安は増大し、その人自身も幸福にしない。『罪と罰』のラスコーリニコフの主張をテーマに現代の問題点を読み解くコラム。『一つの殺人で、数千の生命が堕落と腐敗から救われるとしたら?』『利己主義の蔓延』『持てる者から奪うことは正義なのか?』 -
米川正夫・訳で読み解く ドストエフスキー『罪と罰』 の名言と見どころ
超個人主義に徹する貧しい大学生ロジオン・ラスコーリニコフは、『人間は凡人と非凡人とに分かれ、非凡人は既成道徳をも踏み越える権利を有する』 『一つの些細な犯罪は、数千の善事で償われる』という論理のもと、強欲な高利貸の老婆を殺害し、奪った金を有効に使おうとする。不朽の名作を米川正夫訳で紹介。読解におすすめの江川卓「謎解き 罪と罰」も併せて。 -
江川卓の『謎とき 罪と罰』 ~「罰とは何か」「ラスコーリニコフとソーニャの関係」「心情の美しさ ~文学者に恋をして」
ドストエフスキーの解説本『謎とき 罪と罰』より「罰とは何か」「ラスコーリニコフとソーニャの関係」について江川氏の見解を紹介。刑法やキリスト教、ロシア語の言い回しや部屋の描写などから作品に込められたメッセージを読み解く。「はじめに」に記された高校時代の思い出も秀逸。ドストエフスキーと『罪と罰』がもっと好きになるファン必読の書。 -
一つの生命を代償に、数千の生命を堕落と腐敗から救う ~ドストエフスキーから永遠の問いかけ
「ひとつのちっぽけな犯罪は、数千の善行によって、つぐなえないものだろうか?ひとつの生命を代償に、数千の生命を腐敗と堕落から救うんだ」 心の奥底の願望を映し出すような学生と将校の会話によって、ラスコーリニコフは斧を手に取る。永遠の問いに答えはあるのか。 -
作品に罪はあるのか。非凡人は法律を超える権利を有するのだろうか。
マイケル・ジャクソンの性的暴行容疑に思う。有名人の犯罪は「非凡人」ということで許されるのか。作品に罪はないのか。ドストエフスキーの名作『罪と罰』の「非凡人は法も踏み越える権利を持つ」というラスコーリニコフの思想をベースにしたコラム。 -
『カラマーゾフの兄弟』江川卓訳をお探しの方へ(原卓也訳との比較あり)
絶版になって久しい江川卓訳『世界文学全集(集英社)』のカラマーゾフの兄弟を抜粋と写真で紹介。現代的で読みやすい訳文です。原卓也訳との比較も掲載。2021年はドストエフスキーの生誕200年のアニバーサリーイヤーにつき文庫化の可能性もあり。興味のある方は復刊リクエストにご協力下さい。