親の心 子知らず 子の心 親知らず ~子供はなぜ泣く?!

ユキがワンワン泣いた時、いつも思い浮かぶのがこの言葉。
小さなユキは泣いて訴えるしか手段がないのだもの。
その泣き声から、お腹が空いているのか、オムツが濡れているのか、甘えたいのか、どこか痛いのか、判断するのが親の務めに違いないのだけど、はっきり言って、泣き声だけで分かる訳がない。
それで私たちは、あやしたり、オムツをチェックしたり、乳首をふくませたりするのだけれど、これが当たったり、当たらなかったり、非常に頼りない。
空腹だろうと思ってオッパイを飲ませようとすれば、首を振って、ワンワン嫌がるし、ウンチかなとオムツを開けてみれば、どこも何ともなかったりする。
首をひねる親の目の前で、尚もワンワン泣き続ける我が子。
泣きたいのは、こっちだよ。――と、時に。
親の心 子知らず 子の心 親知らず。
私だって、父や母の心は分からない。
父や母にさえ通じないものがあるように。
だから、同じ。
記 04年秋
自己肯定感を高めたければ、誰かの役に立つのが一番の近道です。
いきなり人の中に入るのが怖ければ、小さな鉢植えでいいので、大事に育ててみましょう。
自分みたいな人間でも必要とされていることが分かれば自尊心も高まり、自信に繋がります。
この記事を書いた人
作家・文芸愛好家。80年代サブカルチャーの大ファン。アニメから古典文学まで幅広く親しむ雑色系。科学と文芸が融合した新感覚のSF小説を手がけています。看護師として医療機関に勤務後、東欧に移住。石田朋子。
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