自己責任か、境遇か。シャーリーズ・セロン演じる連続殺人犯アイリーン・ウォーノスは一見、無節操・無計画に見えるが、底辺には底辺の苦しみがあり、自己責任では割り切れないものがある。アカデミー賞に輝いた捨て身の熱演を画像付きで解説。『みんな私のことを、生き残ることしか考えないクズと思ってる。私には”選択肢”がなかった』
『Novella ✿ 文芸コラム』は映画・音楽・書籍のレビュー、恋と生き方のエッセー、小説からなる読み物サイトです。お気に入りの言葉が見つかれば嬉しいです。
管理人 MOKO
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自己責任か、境遇か。シャーリーズ・セロン演じる連続殺人犯アイリーン・ウォーノスは一見、無節操・無計画に見えるが、底辺には底辺の苦しみがあり、自己責任では割り切れないものがある。アカデミー賞に輝いた捨て身の熱演を画像付きで解説。『みんな私のことを、生き残ることしか考えないクズと思ってる。私には”選択肢”がなかった』
映画『イベント・ホライゾン』は90年代を代表するSFゴシック・ホラーの異色作だ。 『エイリアン』に似たダークな美術に、色形を持たない悪の表象。どこか映画『シャイニング』を思わせるグロ&スプラッタに、王道的な結末。...
失われた25番のネガが意味するもの ベン・スタイラー主演・監督の映画『LIFE』(ライフ)は、不思議な作品だ。...
リヒャルト・ワーグナーの楽劇『ジークフリート』は、長大な楽劇『ニーベルングの指環』四部作の三作目、「第二夜」として作曲されました。 この『指輪』の長大な物語も、始まりは「ジークフリートの死」であったのは有名な話です。 なぜ、ジークフリートは死なねばならなかったのか?...
古来より、生命の起源について、様々な説が取り沙汰されてきました。 宇宙から有機物を含む小天体が飛来して、地球に生命の素となる物質を供給した、という説。 プレ生命ともいうべき微少な存在が突然変異的に生命活動を営むようになった、という説。 はたまた宇宙人の植民地化説まで……。 宇宙人の植民説はともかく、天体衝突説、突然変異説、どれもが本当で、どれもが真実という気がします。...
他人の成功を羨む人がいます。 あれくらい、誰でもできる。 自分はまだ本気を出してないだけ。 が、本当にそうでしょうか。 やろうとしない言い訳を、自分にも、周りにも、言い聞かせていませんか。 失敗するのが怖い。 馬鹿にされるのが怖い。 傷つきたくないが為に、後回しにしている人は少なくないと思います。...
捨てる神あれば、拾う神あり 誰にとっても、採用 / 不採用、入賞 / 落選、交際OK / ごめんなさい、等々。 選ばれない苦しみは計り知れないものがあります。 特に若い時分は、世の浮き沈み(あるいは運勢の上昇・下降)というものを長いスパンで経験することがないので、失恋しては落ち込み、不採用通知を受け取っては人生に失望し、「俺はもうダメだ」と白旗を揚げて、自分の中に閉じこもってしまうでしょう。...
この記事にはエロティックな描写が含まれます。年少者はご注意下さい。 ファム・ファタールの魅力 世界的名画という訳ではないけれど、見終わった後、いつまでも不思議な余韻が続いて、忘れられなくなる映画がある。 2002年に公開されたブライアン・デ・パルマ監督のエロティック・サスペンス『ファム・ファタール』もその典型で、TV放送でちらと目にして以来、忘れたことがない。...
今の世の中、「自分が好きになれない」と悩んでいる人も少なくありません。 好きになれない原因は、「理想通りにならない」「欲しいものが手に入らない」「周りと比べて劣っている」といった不満や不安が根底にあります。 それが、つのりつのって、怒りに変わると、激しいルサンチマン(怨念)となり、世を呪って、自分も周りも苦しめるようになります。 こうした怨念を克服し、創造的に生きることを説いたのがニーチェです。...
ガラス玉を星のかけらと思い込める感受性は、その星のかけらの鋭い刃先でみずからの心を傷つける。現代の生きづらさの正体と人間の感受性に関する文芸コラム。